東海道・山陽・九州新幹線で利用できる「エクスプレス予約(EX予約)」が、2026年から2028年にかけて大きく変わります。
「EX-ICカードが終了するなら、EX予約自体もなくなるの?」
「今持っているEX-ICカードはいつまで使える?」
「これからはスマートEXに変えた方がいい?」
このように気になっている方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、2026年9月現在、エクスプレス予約そのものが終了するという発表はありません。
終了・変更されるのは、EX-ICカードによる乗車、紙の「EXご利用票」、e特急券など一部のサービスです。
一方で、交通系ICカードやアプリを利用したチケットレス乗車への移行、JR西日本の「e5489」との連携、夜間予約の改善など、便利になる変更も予定されています。
この記事では、2026年9月時点の公式発表をもとに、EX予約が今後どう変わるのか、EX-ICカード終了後の乗り方や2027年・2028年に予定されている変更をわかりやすく整理します。
- エクスプレス予約そのものが終了するわけではない
- EX-ICカードは2027年夏頃に乗車サービス終了予定
- EX-ICカード終了後は登録した交通系ICカードで乗車する
- 紙のEXご利用票は2027年2月に発行終了予定
- e特急券は2027年3月31日乗車分で終了
- 2027年秋には夜間のEX予約・スマートEXが便利になる予定
- 2028年春には輸送障害時の臨時列車にも指定席を設定できるようになる予定
EX予約はなくなる?エクスプレス予約そのものは終了しない
まず押さえておきたいのは、EX-ICカードの終了とエクスプレス予約の終了は別の話ということです。
2026年9月現在、エクスプレス予約そのものを終了するという発表はありません。
エクスプレス予約は現在も、東海道・山陽・九州新幹線を対象とする会員制ネット予約サービスとして提供されています。
終了するもの・継続するもの
今後の主な変更を整理すると次のようになります。
| サービス・機能 | 今後 |
|---|---|
| エクスプレス予約 | 継続 |
| スマートEX | 継続 |
| EX-ICカードの新規発行・再製・再発行 | 2026年8月で受付終了 |
| EX-ICカードによる乗車 | 2027年夏頃に終了予定 |
| 紙のEXご利用票 | 2027年2月に終了予定 |
| e特急券 | 2027年3月31日乗車分で終了 |
| 交通系ICカードによる乗車 | 継続 |
| e5489との連携 | 連携を拡大 |
| 夜間のEX予約・スマートEX | 2027年秋に改善予定 |
| 輸送障害時などの臨時列車指定席 | 2028年春からEXサービスで発売予定 |
つまり、EX予約自体がなくなるのではなく、EX-ICカードや紙に頼らない利用方法へ変わっていくということです。

EX-ICカードは2027年夏頃に使えなくなる予定
長年エクスプレス予約を利用している方にとって、大きな変更となるのがEX-ICカードです。
EX-ICカードの新規発行と再製・再発行の受付は、2026年8月をもって終了しました。
今持っているEX-ICカードはいつまで使える?
現在EX-ICカードを持っている方は、すぐに使えなくなるわけではありません。
JR東海などは、2027年夏頃を目途にEX-ICカードによる乗車サービスを終了する予定としています。
すでにEX-ICカードを持っている場合は、乗車サービスが終了するまでは引き続き利用できます。
ただし、EX-ICカードの再製・再発行の受付はすでに終了しています。紛失や盗難の場合はEX-ICカードの利用停止手続きを行い、今後の乗車に備えて交通系ICカードを登録しておきましょう。
EX-ICカード終了後は何で乗る?
EX-ICカードによる乗車サービスが終了した後は、エクスプレス予約に登録した交通系ICカードで乗車します。
登録できる交通系ICカードには、たとえば次のようなものがあります。
- Suica
- PASMO
- TOICA
- ICOCA
- モバイルSuica
- モバイルPASMO
- モバイルICOCA
このほかにも、EXサービスに対応する交通系ICカードを登録して利用できます。
すでに交通系ICカードを登録してEX予約を利用している方は、EX-ICカードの乗車サービスが終了しても、基本的な乗り方を大きく変える必要はありません。
現在EX-ICカードを利用している方は、終了直前に慌てないよう、早めに交通系ICカードを登録しておくと安心です。

紙の「EXご利用票」は2027年2月に終了予定
新幹線の自動改札機を通過したときに出てくる「EXご利用票(座席のご案内)」も終了します。
2027年2月を目途に、紙のEXご利用票の発行が終了する予定です。
対象はエクスプレス予約だけではありません。スマートEXやLINEからEXでも、紙のEXご利用票が発行されなくなる予定です。
座席番号はどうやって確認する?
紙のEXご利用票がなくなった後は、スマートフォンなどから予約内容を確認します。
EXアプリでは「座席のご案内」から列車名や座席情報などを確認できます。ブラウザ版を利用する場合は、予約完了メールや予約詳細画面から確認できます。
これまで紙のEXご利用票で座席を確認していた方は、乗車前にスマートフォンから予約内容を確認できるようにしておくと安心です。

e特急券も2027年3月31日乗車分で終了
エクスプレス予約の商品である「e特急券」も終了します。
e特急券は、新幹線の特急券部分だけをエクスプレス予約で購入し、別に購入した乗車券と組み合わせて利用できる商品です。
e特急券は2027年3月31日乗車分をもって発売を終了します。
2027年4月1日以降の乗車日へ変更することもできません。
e特急券を普段利用している方は、終了後にどの商品を利用するか、乗車前にEX予約の商品情報を確認しておきましょう。
2027年秋には深夜のEX予約・スマートEXが便利になる
終了するサービスがある一方で、EX予約・スマートEXが便利になる変更も予定されています。
JR東海・JR西日本・JR九州は2026年9月25日、EXサービスの夜間時間帯におけるサービスを改善すると発表しました。
2027年秋からは、夜間でもシートマップを利用して座席を選べる時間帯が広がる予定です。

夜間でもシートマップを利用しやすくなる
現在のエクスプレス予約・スマートEXでは、23時30分から翌朝5時30分までの夜間時間帯に、シートマップによる座席指定ができないなどの制限があります。
2027年秋の変更後は、予約サービスが停止する時間帯を除き、夜間でもシートマップを利用して座席を選べるようになる予定です。
また、夜間時間帯に予約できる人数の制限もなくなる予定です。
なお、「LINEからEX」は今回の夜間サービス拡大の対象外とされています。
2028年春には運休・ダイヤ乱れ時の臨時列車もEX予約へ
2028年春には、大規模な輸送障害などが発生した際の臨時列車についてもEXサービスが便利になる予定です。
台風や大雨などで新幹線に大幅な遅れや運休が発生すると、当日に臨時列車が設定されることがあります。
これまではシステム上の制約から、当日に急きょ設定された臨時列車では指定席を発売できず、全車普通車自由席として運転する場合がありました。
臨時列車の指定席をEXサービスから予約できるように
2028年春からは、当日に急きょ運転される臨時列車にも指定席を設定し、EXサービスから予約できるようになる予定です。
当日に急きょ設定された臨時列車の指定席は、駅の窓口などでは購入できない予定のため、利用する場合はEXサービスを確認することになります。
ただし、運行状況や区間によっては指定席を設定しない場合があります。対象区間などの詳しい条件は今後発表される予定です。
ダイヤが大きく乱れたときは、最新の運行情報とあわせてEXサービスの予約状況を確認しましょう。
EX予約とe5489の連携も進む
JR西日本のネット予約サービス「e5489」を併用する方には、EXサービスとの連携による便利な機能もあります。
新幹線と在来線特急の予約を確認しやすくなる
EXサービスとe5489を連携すると、サービスを移動する際のログイン操作を減らすことができます。
また、EXアプリからe5489で予約した列車の情報を確認したり、WESTERアプリからEXサービスの予約情報を確認したりできます。
東海道・山陽新幹線からJR西日本の在来線特急へ乗り継ぐ場合など、両方のサービスを利用する方に便利な機能です。
今EX予約を使っている人は何をすればいい?
今回の変更を理由に、エクスプレス予約をすぐにやめたり、スマートEXへ変更したりする必要はありません。
ただし、EX-ICカードを使っている方や、紙のEXご利用票で座席を確認している方は、今後の変更に備えておきましょう。
EX-ICカード利用者は交通系ICカードを登録
まだ交通系ICカードを登録していない場合は、普段利用する対応交通系ICカードをエクスプレス予約に登録しておきましょう。
すでに交通系ICカードを登録して乗車している方は、EX-ICカードによる乗車サービス終了後も基本的な乗車方法は変わりません。
スマートフォンで予約を確認できるようにする
紙のEXご利用票は2027年2月に終了する予定です。
EXアプリや予約完了メール、予約詳細画面などから、列車名・号車・座席番号を確認できるようにしておきましょう。
EX予約からスマートEXへ変更する必要はない
EX-ICカードが終了するからといって、エクスプレス予約からスマートEXへ移行しなければならないわけではありません。
エクスプレス予約とスマートEXは別のサービスとして提供されており、EX-ICカードによる乗車サービスの終了後もエクスプレス予約は利用できます。
エクスプレス予約には年会費が必要ですが会員向けの商品・価格があり、スマートEXは年会費無料という違いがあります。利用頻度や利用したい商品などを確認して、自分に合うサービスを選びましょう。
まとめ
2026年9月現在、エクスプレス予約そのものが終了するという発表はありません。
EX-ICカードの新規発行と再製・再発行の受付はすでに終了し、EX-ICカードによる乗車も2027年夏頃に終了する予定です。終了後は、エクスプレス予約に登録した交通系ICカードを利用して乗車します。
紙のEXご利用票は2027年2月、e特急券は2027年3月31日乗車分をもって終了する予定です。
一方、2027年秋には夜間のEX予約・スマートEXが改善され、2028年春には輸送障害などで当日に急きょ設定される臨時列車にも指定席を設定し、EXサービスから予約できるようになる予定です。
現在EX-ICカードを利用している方は、交通系ICカードの登録と、スマートフォンから予約内容を確認できる準備をしておくと安心です。
今後、終了日や対象区間などの詳細が追加発表される可能性があります。実際に利用する際は、エクスプレス予約やJR各社の最新情報も確認してください。
コメント