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高市内閣の支持率が下落した理由は?皇室典範・景気対策・無党派離れを検証

高市内閣の支持率急落と、その原因を分析する記事であることを視覚的に伝える 政治
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高市内閣の支持率が、2026年7月の毎日新聞世論調査で41%まで下落し、不支持率44%が初めて支持率を上回りました。前月からの下落幅は10ポイントに達しており、「なぜ今になって急に高市離れが始まったのか」と疑問を持った人も多いのではないでしょうか。

特に注目されているのが、成立したばかりの皇室典範改正と、物価高に対する景気・家計支援策です。しかし、世論調査の結果を詳しく見ると、支持率低下を一つの政策だけで説明するのは難しいことが分かります。

生活への不満が積み重なる中、首相の説明姿勢や国会運営への不信、皇室典範改正を短時間で進めたことへの戸惑いが重なり、これまで政権を支えていた無党派層が離れた可能性があります。

この記事では、毎日新聞、時事通信、FNN、JNNの世論調査を比較しながら、高市内閣の支持率が下落した理由を分かりやすく解説します。

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高市内閣の支持率はどれくらい下がった?

各社の数字には差がありますが、2026年7月は複数の調査で支持率の下落が確認されています。

毎日新聞が7月18日と19日に実施した調査では、内閣支持率は前月から10ポイント下がって41%となりました。
不支持率は9ポイント増の44%となり、高市内閣発足後、初めて不支持が支持を上回っています。
調査はスマートフォンを対象とする「dサーベイ」で行われ、有効回答は2006人でした。

時事通信の7月調査でも、支持率は前月から5.3ポイント下がって49.0%となり、初めて5割を割りました。不支持率は25.2%、「分からない」は25.7%です。

FNN調査では、支持率は前月から3.7ポイント下がって61.6%でした。数字そのものは毎日新聞や時事通信より高いものの、3カ月連続の低下で、政権発足後の最低を更新しています。

各社の支持率が違うのはなぜ?

調査支持率不支持率主な調査方法
毎日新聞41%44%スマートフォンによるdサーベイ
時事通信49.0%25.2%全国2000人を対象とした個別面接
FNN61.6%30.8%固定電話・携帯電話のRDD方式
JNN65.9%30.8%電話世論調査

調査対象の抽出方法、質問方法、回答の選択肢などが違えば、支持率にも差が出ます。

そのため、41%と61.6%を直接比較して「どちらかが間違っている」と判断するのは適切ではありません。
重要なのは、方法が異なる複数の調査で、前月より支持率が下がっている点です。

調査方法によって数字が変わることを伝える
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支持率下落の最大の特徴は無党派層と60歳代の離反

今回の支持率低下で特に注目されるのが、自民党の固定支持層よりも、支持政党を持たない無党派層が離れていることです。

時事通信の調査では、「支持政党なし」が全体の59.5%を占めました。
一方で、自民党の政党支持率も20.8%まで下がっています。

また、60歳代の内閣支持率は、前月の63.7%から39.9%へ大幅に下落しました。不支持率は15.1%から33.3%へ上昇しています。

高市内閣を支えていたのは「期待による支持」だった可能性

高市内閣は発足直後、新しい首相への期待やリーダーシップへの評価によって高い支持率を得ていました。

しかし、無党派層の支持は、自民党支持層のような固定的な支持とは限りません。政策の実行力や説明姿勢への評価が下がれば、比較的短期間で「支持しない」「分からない」に移動しやすい層です。

FNN調査でも、高市内閣の支持率は2025年10月の発足直後に75.4%でしたが、2026年7月には61.6%まで低下しています。

今回の急落は、高い期待で支えていた人たちが、政権の実績や対応を改めて評価し始めた結果とも考えられます。

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首相の説明姿勢も支持率低下の要因として注目

支持率低下の直近の要因として考えられるのが、他陣営への中傷動画をめぐる報道に対する首相の説明です。

報道では、高市首相の秘書が、自民党総裁選などで他候補を中傷する動画の作成に関わったとされています。一方、高市首相側は事務所から動画を作成、発信した事実を否定しています。

JNNの世論調査では、この問題への高市首相の対応について「納得できない」が51%となり、「納得できる」の43%を上回りました。
同じ調査で内閣支持率も前月から4.1ポイント下落しています。

ただし、この結果だけで中傷動画問題が支持率低下のすべてを説明できるわけではありません。

重要なのは、疑惑の内容だけでなく、国民が「十分な説明を受けた」と感じているかどうかです。
政権への信頼は、政策の内容だけでなく、問題が起きた際の説明の分かりやすさや透明性にも左右されます。

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強引に見えた国会運営も影響したのか

時事通信とFNNは、終盤国会の運営が支持率低下に影響した可能性を指摘しています。

与党は副首都創設法案や衆議院議員の定数削減などをめぐり、野党の反発が続く中で審議を進めました。一部野党が審議を拒否し、国会が空転する場面もありました。

FNN調査では、衆議院議員の定数削減について「比例代表と小選挙区の両方を減らすべき」が45.5%で、与党が主張する「比例代表だけを減らすべき」の23.7%を大きく上回っています。

つまり、議員定数を減らすという政策そのものよりも、削減方法や議論の進め方が国民の希望とずれていた可能性があります。

政策への賛否と進め方への評価は別

国民がある政策に賛成していても、十分な説明や審議がなければ、政権の進め方に不信感を持つことがあります。

今回も「副首都や定数削減に反対だから支持率が下がった」と単純化するのではなく、野党との調整や国民への説明が不足しているように見えたことが影響した可能性を考える必要があります。

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皇室典範改正が支持率下落の原因なのか

結論からいうと、皇室典範改正が支持率低下の一因になった可能性はありますが、主因だったと断定できるデータはありません。

2026年7月17日に成立した改正皇室典範では、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持できる制度や、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える制度が盛り込まれました。
養子となった男性本人には皇位継承資格はなく、その子孫の皇族としての地位や皇位継承資格については、改正法の規定に基づいて扱われます。

一方、国会での審議時間は、衆議院と参議院を合わせて6時間余りだったと報じられています。

改正内容そのものには賛成も多い

FNN調査では、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持することに71.0%が賛成しています。

旧宮家の男系男子を養子として迎える案には57.2%、養子のもとに生まれた男子に皇位継承資格を認めることには61.0%が賛成しました。

この結果を見る限り、改正内容の主要部分が国民から全面的に否定されているとはいえません。

問題視されたのは議論の範囲とスピードか

皇室制度をめぐっては、女性天皇を認めることへの賛成が多い世論調査もあります。2026年5月の調査では、朝日新聞と毎日新聞で女性天皇を認める意見がいずれも72%だったと報じられています。

しかし、今回の改正では、女性・女系天皇の是非は中心的な改正対象にはなっていません。

そのため、一部の有権者が、

・国民の関心が高い女性天皇の議論が先送りされた
・なぜ短時間で成立させる必要があったのか
・旧宮家の男系男子を迎える制度について説明が足りない

と感じた可能性はあります。

ただし、毎日新聞や時事通信の調査では、支持をやめた人が皇室典範改正を理由に挙げたという詳細なクロス集計は示されていません。

したがって、「皇室典範改正で支持率が10ポイント下がった」という見方は、現時点では推測にとどまります。

難しい制度議論を親しみやすく説明する
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景気対策や物価高への不満は支持率低下の土台

支持率急落の直接的な引き金とは別に、以前から積み重なっていたと考えられるのが、物価や家計への不満です。

総務省によると、2026年5月の消費者物価指数は前年同月比1.5%上昇しました。生鮮食品を除く指数は1.4%上昇しています。

数字だけを見ると、以前より物価上昇が落ち着いたように感じられるかもしれません。

しかし、日本銀行の2026年6月調査では、物価について「かなり上がった」が68.5%、「少し上がった」が26.8%でした。合計すると95%以上が物価上昇を実感しています。

さらに、前年と比べて暮らしに「ゆとりがなくなってきた」と答えた人は55.0%、景況感が「悪くなった」と答えた人は62.5%でした。

統計上の物価と生活実感は一致しないことがある

消費者物価指数は、多くの商品やサービスの平均的な価格変化を示す統計です。

一方、家庭が頻繁に購入する食品、電気、ガス、ガソリンなどの負担感が強ければ、全体の上昇率が下がっても「生活が楽になった」とは感じにくくなります。

そのため、政府が経済は緩やかに回復していると説明しても、家計の実感と差があれば、景気対策への評価は上がりにくくなります。

スーパーで食品価格と家計簿を確認する中高年夫婦
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消費税減税の遅さも不満につながった可能性

FNNの7月調査では、食料品にかかる消費税について「早く実現するなら1%でもよい」が43.0%で最多でした。

「時間がかかっても0%にすべき」は24.5%、「減税すべきではない」は29.7%でした。

この結果からは、税率を完全にゼロにすることだけでなく、早く負担軽減を実感したいという需要が強いことが読み取れます。

政府・与党の方針がなかなか決まらない、実施時期が見えにくいと感じられれば、政策の内容以前に「対応が遅い」という評価につながる可能性があります。

ただし、FNNの詳細分析では、給付を中心とする政府方針への賛否はほぼ同数であり、経済対策だけを支持率下落の直接原因とみるのは難しいとされています。

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なぜ「今になって」一気に支持率が下がったのか

支持率は、問題が起きた直後に必ず大きく動くとは限りません。

政権発足直後は、新首相への期待や選挙勝利の勢いによって、不満があっても支持が維持されることがあります。
しかし、時間がたつと、有権者は期待ではなく実績や説明姿勢を基準に評価するようになります。

今回の高市内閣では、次のような流れが考えられます。

時期主な状況支持率への影響として考えられること
2025年10月高市内閣発足新政権への期待が先行
2026年2月衆院選で自民党が大勝政権への期待が回復
2026年3月以降支持率が徐々に低下政策実績への評価に移行
2026年6月中傷動画問題や説明姿勢が焦点首相への信頼が揺らぐ
2026年6~7月国会空転、政策決定の遅れ無党派層の不満が拡大
2026年7月17日皇室典範改正が短時間審議で成立国会運営への評価に新たな論点
2026年7月19日毎日調査で支持41%複数の不満が数値に表れた可能性

支持率41%という結果は、皇室典範改正だけへの評価ではなく、それ以前から積み重なっていた不満が一気に表面化したものと考える方が自然です。

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結局、最も大きかった原因は何なのか

現時点で、各要因を正確な割合に分けることはできません。

ただし、確認できる調査結果を基に整理すると、次のように考えられます。

直近の下落要因として考えられること

・中傷動画報道をめぐる首相の説明への不満
・野党との調整が不足しているように見えた国会運営
・政策決定の遅さや国会空転

以前から蓄積していた不満

・物価高と家計負担
・景気回復を実感できないこと
・食料品の消費税減税など生活支援策の遅れ

追加的に影響した可能性がある要因

・皇室典範改正を短時間で成立させたこと
・女性天皇を含む幅広い議論が行われなかったことへの戸惑い
・政権発足時の新鮮さや期待感の低下

皇室典範改正は、支持率下落の一つの材料になった可能性があります。
しかし、改正内容の一部には過半数の賛成があり、支持率は改正成立前から低下していました。

そのため、皇室典範よりも、生活不安、説明姿勢、国会運営の問題が重なったことを中心に考えるのが妥当です。

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高市内閣の支持率は今後どうなる?

支持率が今後回復するかどうかは、政権が無党派層の信頼を取り戻せるかにかかっています。

特に重要になるのは、次の3点です。

・中傷動画問題などについて分かりやすい説明が行われるか
・物価・家計対策を早期に実行できるか
・重要法案で十分な審議と野党との調整を行えるか

一方、毎日新聞の41%とFNNの61.6%には大きな差があります。1回の調査だけで政権が危機的状況に入ったと断定するのではなく、8月以降も複数社で低下が続くかを見る必要があります。

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高市内閣支持率に関するQ&A

Q1.皇室典範改正が支持率急落の最大原因ですか?

最大原因と断定できる調査結果はありません。改正内容の主要項目には過半数の賛成がある一方、短時間の審議や女性天皇の議論が先送りされたことに不満を持った人がいた可能性はあります。

Q2.景気対策が原因ですか?

景気・物価対策への不満は、支持率低下の土台になった可能性があります。
日本銀行の調査では55%が暮らしのゆとりがなくなったと回答しており、国民の生活実感は厳しい状態です。

Q3.なぜ毎日新聞とFNNで20ポイントも違うのですか?

調査方法、回答者の抽出方法、質問の仕方が異なるためです。
数字の高さを直接比べるより、同じ調査の前月比を見ることが重要です。

Q4.高齢者だけが支持をやめたのですか?

時事通信では60歳代の下落が特に大きくなりましたが、支持率低下は一つの年代だけで起きているわけではありません。
無党派層の離反も全体を押し下げたと考えられます。

Q5.支持率41%ならすぐに退陣する可能性がありますか?

支持率だけで退陣が決まるわけではありません。
自民党内の支持、国会の議席、選挙日程、重要政策の成否などが影響します。

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まとめ

高市内閣の支持率は、2026年7月の毎日新聞調査で41%まで下がり、不支持率44%が初めて支持率を上回りました。時事通信でも49.0%、FNNでも61.6%となり、数字には差があるものの、複数の調査で下落傾向が共通しています。

では、なぜ今になって支持率が大きく下がったのでしょうか。

最も自然な見方は、皇室典範改正や景気対策のどちらか一つが原因なのではなく、複数の不満が重なったというものです。

物価上昇率は以前より落ち着いているように見えますが、日本銀行の調査では、多くの人が物価上昇を実感し、半数以上が暮らしのゆとりを失ったと答えています。
食料品の消費税減税など、生活に直結する政策を早く実行してほしいという要望も強く、景気・家計対策への不満は支持率低下の土台になったと考えられます。

そのうえで、中傷動画問題をめぐる首相の説明への不満や、終盤国会の強引に見える運営が、支持を離れる直接的なきっかけになった可能性があります。

皇室典範改正についても、短時間で審議を進めたことや、女性天皇を含む幅広い議論が先送りされたことに戸惑いを感じた人はいたと考えられます。
ただし、女性皇族の身分保持や旧宮家の男系男子を養子に迎える制度には過半数の賛成があり、皇室典範だけを支持率急落の原因と断定することはできません。

高市内閣の支持率が今後回復するかは、生活支援策を実行できるか、疑問に正面から説明できるか、重要政策を丁寧に議論できるかに左右されそうです。

一度の世論調査だけで結論を出すのではなく、調査方法の違いにも注意しながら、今後の支持率と政権の対応を見ていく必要があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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参考・出典

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