「マイナンバーカードを毎回持ち歩くのが面倒」「スマホに入れて使うことはできないの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
現在は、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに追加し、対応する行政サービスなどをスマホから利用できるようになっています。
iPhoneでは2025年6月24日から「iPhoneのマイナンバーカード」が利用でき、Appleウォレットにマイナンバーカードを追加できます。
Androidでは「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」がすでに提供されており、マイナポータルへのログインやコンビニ交付などに利用できます。
さらにデジタル庁は、2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」を開始予定と発表しました。Googleウォレットにマイナンバーカードを入れ、本人確認や年齢確認などにも利用できるようになる予定です。
また、2026年8月25日には「マイナポータルアプリ」と「デジタル認証アプリ」が統合され、現在は「マイナアプリ」として提供されています。

ただし、スマホにマイナンバーカードの機能を追加しても、実物のマイナンバーカードが完全に不要になるわけではありません。利用するサービスや窓口によっては、実物カードが必要です。
この記事では、2026年10月5日時点の情報をもとに、マイナンバーカードをスマホに入れる方法について、iPhoneとAndroidの違い、設定方法、利用できるサービス、マイナ保険証として使う方法、注意点まで分かりやすく解説します。
- マイナンバーカードをスマホに入れると何ができるのか
- iPhoneに追加するための条件と設定方法
- Androidで現在利用できる機能
- 2026年10月20日からAndroidで何が変わるのか
- スマホをマイナ保険証として使う方法
- 実物のマイナンバーカードが必要な場面
マイナンバーカードをスマホに入れると何ができる?
マイナンバーカードの機能をスマートフォンに追加すると、対応するサービスでは実物のカードを毎回読み取らなくても、スマホを使って本人確認や行政手続きができるようになります。
主な利用例は次のとおりです。
- マイナポータルへのログイン
- 薬や医療費、年金などの情報確認
- 引越しなど一部行政手続きのオンライン申請
- e-Taxなどのオンライン手続き
- コンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書などを取得
- 対応する医療機関・薬局でマイナ保険証として利用
ただし、利用できる機能はスマートフォンの種類やサービスによって異なります。
iPhoneとAndroidでは現在の仕組みが違う
2026年10月5日時点では、iPhoneとAndroidで利用できる仕組みに違いがあります。
| 項目 | iPhone | Android |
|---|---|---|
| 現在の仕組み | iPhoneのマイナンバーカード | Androidスマホ用電子証明書 |
| マイナポータル | 利用可能 | 利用可能 |
| コンビニ交付 | 対応サービスで利用可能 | 対応サービスで利用可能 |
| マイナ保険証 | 対応施設で利用可能 | 対応施設で利用可能 |
| ウォレット | Appleウォレット | 2026年10月20日からGoogleウォレット対応予定 |
特にAndroidは2026年10月20日に大きな変更が予定されているため、現在の仕組みと新しい仕組みを分けて理解しておきましょう。
iPhoneにマイナンバーカードを入れる方法
iPhoneでは、デジタル庁の「マイナアプリ」を使って、マイナンバーカードをAppleウォレットへ追加します。
対応機種はiPhone XS以降
「iPhoneのマイナンバーカード」を利用するには、iOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降が必要です。
iPhone 8やiPhone Xなど、古い機種では利用できないため注意してください。
設定前に用意するもの
- iOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降
- 最新の「マイナアプリ」
- 実物のマイナンバーカード
- 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)
- 署名用パスワード(英数字6~16文字)
マイナアプリの利用には、iPhone本体のロック設定とアプリの利用登録も必要です。
iPhoneへの追加手順
- マイナアプリを最新版にアップデートする
- 初めて利用する場合はマイナアプリの利用登録をする
- iPhoneのマイナンバーカードの追加を開始する
- 実物のマイナンバーカードを読み取って本人確認をする
- 画面の案内に従い暗証番号やパスワードを設定する
- Appleウォレットへ追加する
- 利用可能になるまで待つ
デジタル庁によると、朝8時から19時30分までに追加した場合は、おおむね数分後に利用できるようになります。
19時30分以降に追加した場合は、翌朝8時以降に利用可能になる場合があります。
Face IDでマイナポータルにログインできる
設定後は、マイナポータルへのログインなどでFace IDやTouch IDを利用できます。
コンビニ交付では、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックしてFace IDで認証し、対応する複合機へiPhoneをかざして利用します。
Androidにマイナンバーカード機能を入れる方法
Androidでは、2023年5月から「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」が提供されています。
2026年10月5日時点でも利用でき、マイナポータルへのログイン、各種オンライン申請、コンビニ交付、対応医療機関でのマイナ保険証などに利用できます。
Androidは対応機種の確認が必要
Androidの場合、NFCやおサイフケータイ機能が付いているだけで必ず利用できるわけではありません。
機種によって対応状況が異なるため、設定前にデジタル庁が案内している対応端末を確認してください。
現在のAndroidで設定する基本的な流れ
- 自分のAndroidスマホが対応端末か確認する
- 「マイナアプリ」を最新版にする
- スマホ用電子証明書の追加を開始する
- 実物のマイナンバーカードを使って本人確認する
- 画面の指示に沿って必要な設定を行う
- 設定完了後、対応サービスで利用する
アプリの画面や操作方法はアップデートによって変更される場合があります。設定時は、マイナアプリに表示される最新の案内に従ってください。
Androidのマイナンバーカードは10月20日から開始予定
Androidについては、2026年10月に大きな変更があります。
デジタル庁は2026年10月2日、2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」を開始予定と発表しました。
新しいサービスでは、Android端末のGoogleウォレットにマイナンバーカードを入れて利用できるようになります。
現在のAndroid版と何が違う?
現在のAndroidスマホ用電子証明書では、マイナポータルへのログインやオンライン申請、コンビニ交付などを利用できます。
10月20日から開始予定の「Androidのマイナンバーカード」では、新たに属性証明機能が追加されます。
これにより、対応する官民の対面サービスで次のような確認にも利用できる予定です。
- 本人確認
- 年齢確認
- 住民確認
ただし、利用する店舗やサービス側がAndroidのマイナンバーカードの読み取りに対応している必要があります。
また、利用できるAndroid端末には一定のセキュリティ基準があり、詳しい対応端末については10月20日までにデジタル庁から案内される予定です。
2026年10月5日時点ではまだ開始前なので、新しいAndroidのマイナンバーカードをすでに利用できるわけではありません。
マイナポータルアプリは「マイナアプリ」に変更
設定方法を調べていると「マイナポータルアプリ」という名称を見かけることがありますが、2026年8月25日から名称と機能が変更されています。
従来の「マイナポータルアプリ」に「デジタル認証アプリ」の機能を統合し、現在は「マイナアプリ」として提供されています。
すでに旧マイナポータルアプリをインストールしている場合は、アップデートすることで利用できます。別のアプリを新たにダウンロードする必要はありません。
マイナアプリでは、マイナポータルへのログインのほか、iPhoneへのマイナンバーカード追加やAndroidへのスマホ用電子証明書の追加などができます。

スマホをマイナ保険証として使える?
スマートフォンにマイナンバーカードの機能を追加すると、対応する医療機関や薬局では「スマホのマイナ保険証」として利用できます。
2025年9月19日から、利用環境が整った医療機関・薬局で順次利用できるようになりました。
すべての病院で使えるわけではない
注意したいのは、すべての医療機関や薬局がスマホのマイナ保険証に対応しているわけではないことです。
スマートフォンを読み取るための機器など、必要な環境が整った施設で利用できます。
厚生労働省では、スマホのマイナ保険証に対応した医療機関・薬局を検索できるページを用意しています。
病院ではどうやって使う?
対応する医療機関・薬局では、まず受付にある顔認証付きカードリーダーを操作して本人認証を行います。
その後、スマートフォンをスマホ用のカードリーダーへかざし、必要な情報提供への同意などを行います。
「スマホを受付でかざすだけ」というより、顔認証付きカードリーダーなどを操作して資格確認を行うと考えておくと分かりやすいでしょう。
コンビニで住民票などを取得できる
スマートフォンに追加したマイナンバーカードの機能は、対応するコンビニの証明書交付サービスでも利用できます。
住民票の写しや印鑑登録証明書などを、実物のマイナンバーカードを取り出さずに取得できます。
iPhoneの場合は、AppleウォレットのマイナンバーカードをFace IDなどで認証し、対応する複合機へかざします。
Androidでも、スマホ用電子証明書を利用したコンビニ交付に対応しています。
自治体や店舗、取得する証明書によって利用条件が異なる場合があるため、利用前に確認してください。
マイナンバーカードをスマホに入れるメリット
スマホにマイナンバーカードの機能を追加するメリットは、実物カードを使う機会を減らし、日常的な行政手続きを簡単にできることです。
- マイナポータルへのログインが簡単になる
顔や指紋などの生体認証を使えるため、対応サービスへのログインがスムーズになります。 - コンビニ交付をスマホで利用できる
対応店舗では住民票などをスマホで取得できます。 - オンライン行政手続きに利用できる
引越しやe-Taxなど、対応する手続きに利用できます。 - マイナ保険証として利用できる
対応する医療機関・薬局では実物カードを取り出さずに受付できます。
スマホに入れる前に知っておきたい注意点
便利なスマートフォンのマイナンバーカードですが、いくつか注意点があります。
実物のマイナンバーカードが不要になるわけではない
もっとも重要なのが、スマートフォンのマイナンバーカードは実物カードを完全に置き換えるものではないという点です。
デジタル庁も、iPhoneについて、実物カードにしか対応していない場合に備えて実物のマイナンバーカードも持つよう案内しています。
初めて利用する店舗や窓口では、スマートフォンに対応しているか確認すると安心です。
対応していないスマホもある
すべてのスマートフォンで利用できるわけではありません。
iPhoneではiOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降が必要です。
Androidについては端末ごとに対応状況が異なり、10月20日開始予定の新サービスも一定のセキュリティ基準を満たした端末が対象になります。
スマホを紛失したときは利用停止が必要
スマートフォンを紛失した場合は、不正利用を防ぐため速やかに利用停止の手続きを行いましょう。
iPhoneのマイナンバーカードは、マイナンバー総合フリーダイヤルから24時間365日、一時利用停止を受け付けています。また、Appleの「探す」機能から停止する方法もあります。
1人につき1台のスマホに追加できる
マイナンバーカードを追加できるスマートフォンは、原則として1人につき1台です。
新しいスマートフォンへ追加すると、以前のスマートフォンから削除されるため、機種変更の際は注意してください。
マイナンバーカードのスマホ設定でよくある疑問
スマホに入れれば実物カードは持たなくていい?
いいえ。対応するサービスではスマートフォンだけで利用できますが、実物のマイナンバーカードにしか対応していないサービスもあります。
必要になる可能性がある場合は、実物カードも持参してください。
iPhoneのマイナンバーカードは運転免許証になる?
iPhoneのマイナンバーカードをAppleウォレットへ追加しただけでは、運転免許証の代わりにはなりません。
実物のマイナンバーカードと運転免許証を一体化した「マイナ免許証」を利用している場合でも、運転時には実物のマイナ免許証または運転免許証を携帯する必要があります。
スマホのマイナ保険証はどこの病院でも使える?
いいえ。2025年9月19日から利用が始まっていますが、スマホ対応のための機器などが準備された医療機関・薬局で順次利用できます。
Androidの新しいマイナンバーカードはもう使える?
2026年10月5日時点ではまだ利用できません。
デジタル庁は2026年10月20日から開始予定と発表しています。
ただし、最終テストの結果などによって開始日が変更される可能性もあるため、利用開始前にデジタル庁の最新情報を確認してください。
まとめ|iPhoneとAndroidでは設定方法と対応状況が違う
マイナンバーカードの機能をスマートフォンに追加すると、マイナポータルへのログインやオンライン申請、コンビニ交付、対応する医療機関でのマイナ保険証などに利用できます。
iPhoneでは2025年6月24日から「iPhoneのマイナンバーカード」が提供されており、iOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降でAppleウォレットに追加できます。
Androidでは現在「Androidスマホ用電子証明書」を利用できます。
さらに2026年10月20日からは「Androidのマイナンバーカード」が開始予定で、Googleウォレットへの追加や、対応する対面サービスでの本人確認・年齢確認などにも利用範囲が広がる予定です。
また、設定に使用するアプリは2026年8月25日から「マイナアプリ」に変更されています。
一方で、スマホに追加したからといって実物のマイナンバーカードが完全に不要になるわけではありません。
まずは自分のスマートフォンが対応しているかを確認し、マイナアプリとデジタル庁の最新案内に沿って設定を進めると安心です。
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