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旧ジャニーズ事務所は現在どうなってる?STARTO・SMILE-UP.の違いと所属タレントの今

日本の芸能界をイメージするコンサートステージを背景に、中央から複数方向へ道が分岐している構図。 芸能
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「ジャニーズ事務所までは知っているけれど、今はどうなっているの?」

「STARTO、SMILE-UP.、TOBEは何が違うの?」

「木村拓哉さんや嵐、King & Princeのメンバーは、今どこで活動しているの?」

以前のジャニーズ事務所を知っている人ほど、2026年現在の状況は複雑に見えるかもしれません。

2023年以降、旧ジャニーズ事務所を取り巻く仕組みは大きく変わりました。旧ジャニーズ事務所という法人は「SMILE-UP.」へ社名を変更し、タレントのマネジメントを担う会社として「STARTO ENTERTAINMENT」が新たに設立されています。

さらにファンクラブはFAMILY CLUB、ジュニアの育成・発掘などの一部はJ-pop Legacyが担うなど、以前は一つの事務所の中に見えていた役割も分かれました。

タレント側も、STARTOを活動基盤とする人、TOBEへ移った人、自分の会社を立ち上げた人、グループと個人で契約の形が異なる人など、進む道が多様になっています。

一方、JO1、INI、BE:FIRST、M!LK、&TEAMなど、旧ジャニーズとは異なる事務所や育成環境から誕生した男性グループも広く知られるようになりました。

この記事では、旧ジャニーズ事務所しか知らない人でも現在の状況が分かるように、会社と代表者の関係、STARTOで活動するグループ、元所属タレントの現在地、契約方法、男性グループ市場の変化まで順番に整理します。

この記事でわかること
  • 旧ジャニーズ事務所が現在どうなっているのか
  • SMILE-UP.、STARTO、FAMILY CLUB、J-pop Legacy、TOBEの違い
  • 現在の主な会社の代表者は誰なのか
  • STARTOで活動する主なグループと現在のメンバー
  • 元SMAP、V6、嵐、KAT-TUN、元King & Princeなど主要人物の現在地
  • 専属マネジメント契約とエージェント契約の違い
  • 結婚・独立・退所が以前より目立って見える背景
  • 不祥事と事務所再編に因果関係があるのか
  • STARTO以外の男性グループが増えた現在の市場
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旧ジャニーズ事務所は現在どうなっている?会社・代表者を整理

最初に押さえておきたいのは、旧ジャニーズ事務所がそのままSTARTO ENTERTAINMENTへ社名変更したわけではないという点です。

旧ジャニーズ事務所という法人はSMILE-UP.へ社名を変更しました。一方、STARTO ENTERTAINMENTはタレントの新たな活動基盤として設立された別法人です。

2026年9月現在の主な会社・組織と代表者を一度に整理すると、次のようになります。

会社・組織主な役割代表者旧ジャニーズとの関係
SMILE-UP.被害者への補償など代表取締役社長・東山紀之
代表取締役・藤島ジュリー景子
旧ジャニーズ事務所が社名変更した法人
STARTO ENTERTAINMENTタレント・アーティストのマネジメントなど代表取締役CEO・鈴木克明SMILE-UP.とは資本・経営を分離した別法人
FAMILY CLUBファンクラブなどの運営代表者・大塚正枝SMILE-UP.からファンクラブ事業などを承継
J-pop Legacyジュニアの育成・発掘、対象アーティストのプロデュースなど代表取締役・大倉忠義STARTOから一部業務を受託する別会社
TOBEアーティストのマネジメントなど代表取締役・滝沢秀明STARTOとは別会社。旧ジャニーズ出身者も活動

つまり現在は、「ジャニーズ事務所」という一つの会社だけを見れば全体が分かる状況ではありません。

補償、芸能マネジメント、ファンクラブ、ジュニア育成などの役割が複数の会社に分かれ、旧所属タレントの活動先もそれぞれ異なっています。

SMILE-UP.は旧ジャニーズ事務所が社名変更した法人

SMILE-UP.は、旧ジャニーズ事務所が2023年10月17日に社名を変更した会社です。現在、芸能マネジメントを行うSTARTOとは役割が異なります。

代表取締役社長は東山紀之さん、代表取締役は藤島ジュリー景子さんです。

SMILE-UP.は被害者との対話や補償などに取り組み、その役割を終えた後に廃業する方針を公表しています。

東山さんは少年隊として長年芸能活動を続け、2023年9月に旧ジャニーズ事務所の代表取締役社長へ就任しました。その後、2023年末で芸能活動から退いています。

したがって、現在活動する芸能人を「SMILE-UP.所属タレント」と考えるのは適切ではありません。東山さんがSTARTOのタレントを率いているわけでもありません。

STARTO ENTERTAINMENTが現在の芸能マネジメントを担う

旧ジャニーズ時代から活動する多くのタレントやグループと契約しているのが、STARTO ENTERTAINMENTです。

STARTOは2023年10月17日に設立され、2024年4月10日から本格的に業務を開始しました。本格始動時には28組295人のタレントと契約したことを発表しています。

SMILE-UP.とは資本関係を持たず、経営も分離された別法人です。そのため「ジャニーズ事務所がSTARTOへ名前を変えた」と理解すると、現在の仕組みを誤解しやすくなります。

2026年9月現在の代表取締役CEOは鈴木克明さんです。

鈴木克明CEOはテレビ制作と放送局経営を経験

鈴木克明さんは、旧ジャニーズ事務所出身のタレントや幹部ではなく、テレビ業界で長い経験を持つ経営者です。

1958年愛知県生まれ。フジテレビでは「めざましテレビ」を初代プロデューサーとして立ち上げ、編成制作局長、専務取締役、フジ・メディア・ホールディングス取締役などを歴任しました。

2017年から2021年まではテレビ西日本の代表取締役社長を務めています。

STARTO発足時のCEOだった福田淳さんの退任後、鈴木さんは2025年6月27日付で代表取締役CEOに就任しました。

ファンクラブはFAMILY CLUBが運営

ファンクラブ関連の事業は、現在STARTOではなく株式会社FAMILY CLUBが担っています。

2024年8月に新会社の設立が発表され、SMILE-UP.からファンクラブなどの事業を分割して承継しました。2024年10月2日から運営会社がFAMILY CLUBへ変更されています。

FAMILY CLUBの公式プライバシーポリシーでは、代表者として大塚正枝さんが記載されています。

タレントの芸能マネジメントを担うSTARTOと、ファンクラブを運営するFAMILY CLUBも別の会社です。

ジュニア育成などの一部はJ-pop Legacyへ

ジュニアの育成や発掘についても、旧ジャニーズ時代とは仕組みが変わっています。

STARTOは2025年5月から、ジュニアの育成・発掘などと対象アーティストのプロデュース業務をJ-pop Legacyへ委託しています。

J-pop Legacyの代表取締役はSUPER EIGHTの大倉忠義さんです。

大倉さんは現在もSUPER EIGHTのメンバーとして活動する一方、若手の育成やプロデュースにも携わっています。

J-pop Legacyでも、自身をタレントと経営者の両方の立場で活動する人物として位置付けています。現役タレントが会社経営や次世代育成にも関わっている点は、現在の体制を象徴する変化の一つです。

TOBEはSTARTOとは別会社

TOBEは、STARTOやSMILE-UP.の系列会社ではありません。代表取締役は滝沢秀明さんです。

三宅健さん、北山宏光さん、Number_iの平野紫耀さん・神宮寺勇太さん・岸優太さんなど、旧ジャニーズ事務所で活動していた人物もTOBEを活動拠点としています。

旧ジャニーズ出身者が複数いるためSTARTOから枝分かれした会社のように見えることがありますが、会社としては別の芸能事務所です。

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旧ジャニーズから現在まで何が起きた?時系列で整理

現在の状況が複雑になったのは、2023年の事務所再編だけが理由ではありません。

SMAP解散以降、旧所属者の独立が相次ぐ一方、旧ジャニーズ以外からも新しい男性グループが登場しました。大きな流れを時系列で見ると、現在までの変化が分かりやすくなります。

時期旧ジャニーズ・STARTO周辺男性グループ市場の主な動き
2016年SMAPが解散旧ジャニーズ事務所の存在感が非常に大きい時代
2017年稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾が「新しい地図」で活動開始退所後に独自の活動拠点を持つ形が注目される
2020~2022年旧ジャニーズ体制が続くJO1、INI、BE:FIRST、&TEAMなどが相次いでデビュー
2022年滝沢秀明が旧ジャニーズ事務所を退社男性グループの所属先や育成環境がさらに多様化
2023年ジャニーズ事務所がSMILE-UP.へ社名変更。STARTO設立TOBEも始動し、旧所属者の進路も多様化
2024年STARTOが4月に本格始動。10月からFAMILY CLUBがファンクラブ事業を承継複数の事務所・レーベルの男性グループが同じ市場で活動
2025年KAT-TUN解散、TOKIO解散。J-pop Legacyへの業務委託開始。STARTOのCEO交代音楽、配信、俳優、SNSなど活動領域がさらに多様化
2026年嵐が活動終了。大野智がSTARTOを退所。DOMOTOとSTARTOのグループ契約が満了異なる事務所の男性グループがストリーミングや総合チャートで並ぶ状況に

2025年3月31日にはKAT-TUNが解散しました。亀梨和也さんは契約満了でSTARTOを退所し、上田竜也さんと中丸雄一さんは個人として契約を継続しています。

同年6月25日にはTOKIOも解散しました。

2026年5月31日には嵐がグループとしての活動を終了し、大野智さんも同日付でSTARTOを退所しました。

さらにDOMOTOは2026年7月21日でSTARTOとのグループとしてのエージェント契約が満了しました。ただし、堂本光一さんは個人としてSTARTOとのエージェント契約を継続しています。

同じグループで活動してきたメンバーでも、その後の契約先や活動方法がそれぞれ異なる時代になったことが分かります。

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現在STARTO ENTERTAINMENTには誰がいる?

旧ジャニーズ事務所で活動していたタレントが、すべて別の会社へ移ったわけではありません。

2026年9月現在も、Snow Man、SixTONES、King & Prince、なにわ男子など、多くのグループがSTARTOを活動基盤として活動しています。

主なグループと現在のメンバーは次の通りです。

グループ2026年9月現在のメンバー
NEWS小山慶一郎、加藤シゲアキ、増田貴久
SUPER EIGHT横山裕、村上信五、丸山隆平、安田章大、大倉忠義
Hey! Say! JUMP山田涼介、知念侑李、有岡大貴、髙木雄也、伊野尾慧、八乙女光、薮宏太
Kis-My-Ft2千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、藤ヶ谷太輔、玉森裕太、二階堂高嗣
WEST.重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望
King & Prince永瀬廉、髙橋海人
SixTONESジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹
Snow Man岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介
timelesz佐藤勝利、菊池風磨、松島聡、橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝、寺西拓人、原嘉孝
※猪俣周杜は2026年9月19日から謹慎・活動休止中
Travis Japan宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也、松田元太、松倉海斗
なにわ男子西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜、藤原丈一郎、大橋和也
Aぇ! group正門良規、末澤誠也、小島健、佐野晶哉
A.B.C-Z橋本良亮、戸塚祥太、五関晃一、塚田僚一
20th Century坂本昌行、長野博、井ノ原快彦

旧ジャニーズ時代から知られているグループが現在も数多く活動している一方、メンバー構成が変わったグループも少なくありません。

King & Princeは現在、永瀬廉さんと髙橋海人さんの2人体制です。平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんはNumber_iを結成し、TOBEで活動しています。

Hey! Say! JUMPでは、中島裕翔さんが2025年8月28日にグループを卒業しました。中島さんはSTARTOとの専属契約を継続し、個人で活動しています。

Aぇ! groupでは、草間リチャード敬太さんが2025年11月にグループを離れ、現在は4人体制です。草間さんはSTARTOとの契約を継続し、2026年7月2日から個人で芸能活動を再開しました。

timeleszはSexy Zoneから改名しただけではなく、2025年に新メンバー5人が加わり8人体制となりました。

グループに入っていない個人タレントもいる

STARTOでは、グループで活動する人だけでなく、個人を活動の中心としているタレントもいます。

2026年9月現在、公式の個人アーティスト一覧には、木村拓哉さん、櫻井翔さん、相葉雅紀さん、堂本光一さん、上田竜也さん、中丸雄一さん、中島健人さん、中島裕翔さん、河合郁人さん、草間リチャード敬太さん、内海光司さん、佐藤アツヒロさんなどが掲載されています。

グループを卒業・解散した後もSTARTOと契約を続け、個人で活動するケースがあることも現在の特徴です。

同じSTARTOでも契約方法は全員同じではない

現在のSTARTOを分かりにくく見せているもう一つの理由が、契約方法の違いです。

STARTOは発足時から、専属マネジメント契約とエージェント契約という異なる契約方法を設ける方針を示しています。

契約方法大まかな仕組み
専属マネジメント契約タレント個人やグループがSTARTOと契約し、STARTOがプロデュースやマネジメント機能を提供する
エージェント契約タレント個人やグループ側の会社とSTARTOが契約し、本人側が主体となって活動しながらSTARTOの支援を受ける
STARTOの専属マネジメント契約とエージェント契約の違いを示す図
※STARTOの公式発表をもとに契約の大枠を図式化したイメージです。個別の契約内容はタレントやグループによって異なります。

STARTOの公式サイトに名前が掲載されていても、全員がまったく同じ契約形態とは限りません。

また、すべてのタレントについて契約の詳細が公開されているわけではありません。そのため、個別の契約形態については公式に発表されている範囲で見る必要があります。

堂本光一さんは分かりやすい例です。DOMOTOとしてのSTARTOとのエージェント契約は2026年7月21日で満了しましたが、堂本光一さん個人はSTARTOとのエージェント契約を継続しています。

「グループとしての契約」と「個人としての契約」が同じとは限らないことが分かります。

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あのタレントは今どこ?主要人物の現在地

昔のジャニーズしか知らない人にとっては、以前のグループ名から現在をたどると分かりやすくなります。

SMAP、V6、嵐、KAT-TUN、King & Princeなど、代表的なグループの主要人物が現在どこで活動しているのかを整理します。

昔のグループ・立場人物2026年現在の主な活動先・状況
SMAP木村拓哉STARTO公式個人一覧に掲載
SMAP稲垣吾郎CULEN/新しい地図
SMAP草彅剛CULEN/新しい地図
SMAP香取慎吾CULEN/新しい地図
SMAP中居正広2025年1月23日に芸能界を引退
V6坂本昌行・長野博・井ノ原快彦20th CenturyとしてSTARTOで活動
V6三宅健TOBE
V6岡田准一AISTON
櫻井翔・相葉雅紀STARTO公式個人一覧に掲載
二宮和也オフィスにの
松本潤MJC
大野智2026年5月31日にSTARTOを退所
KinKi Kids/DOMOTO堂本光一個人でSTARTOとのエージェント契約を継続
KinKi Kids/DOMOTO堂本剛DOMOTOとしてのSTARTOとの契約は2026年7月21日で満了
KAT-TUN上田竜也・中丸雄一個人としてSTARTOとの契約を継続
KAT-TUN亀梨和也2025年3月31日にSTARTOを退所
King & Prince永瀬廉・髙橋海人King & PrinceとしてSTARTOで活動
元King & Prince平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太TOBE/Number_i
元Kis-My-Ft2北山宏光TOBE
元Sexy Zone中島健人STARTO公式個人一覧に掲載しソロ活動
旧ジャニーズ所属タレントがSTARTO、TOBE、CULEN、個人事務所などへ分かれた現在の進路
※現在の主な進路をイメージして整理した図で、実在の人物を描いたものではありません。

SMAPだけを見ても、木村拓哉さんはSTARTOの公式個人一覧に掲載され、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんはCULENを活動拠点としています。中居正広さんは2025年1月23日に芸能界を引退しました。

V6も、坂本昌行さん・長野博さん・井ノ原快彦さんは20th CenturyとしてSTARTOで活動し、三宅健さんはTOBE、岡田准一さんはAISTONと活動先が分かれています。

嵐は2026年5月31日にグループとしての活動を終了しましたが、メンバーそれぞれの活動拠点も同じではありません。

以前のように「グループ名が分かれば所属先も一つに決まる」とは限らなくなったことが、現在の大きな特徴です。

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旧ジャニーズ時代から何が変わった?

旧ジャニーズ事務所から現在の体制へ移行して変わったのは、会社名だけではありません。

タレントの契約方法やキャリアの選択肢、グループと個人の関係、さらに男性グループを取り巻く市場そのものも変化しています。

「所属するか辞めるか」だけではなくなった

現在は、グループ活動と個人活動で異なる契約や活動方法を選ぶケースがあります。

松本潤さんは2024年5月30日で個人活動についてSTARTOから独立しましたが、その後も嵐としての活動ではグループ側の契約関係が続いていました。

DOMOTOも2026年7月21日にグループとしてのSTARTOとのエージェント契約が満了しましたが、堂本光一さん個人はSTARTOとのエージェント契約を継続しています。

「グループではSTARTOと契約しながら個人では独立する」「グループ契約が終わっても個人契約は続ける」といった形もあるわけです。

旧ジャニーズ時代しか知らない人が現在の所属関係を複雑に感じる理由の一つが、こうした契約や活動方法の多様化です。

昔より結婚・独立・退所が増えたように見えるのはなぜ?

旧ジャニーズ時代と比べて、結婚、独立、退所、個人会社の設立などが目立つようになったと感じる人もいるでしょう。

ただし、「STARTOになって管理が緩くなったため、結婚や退所が増えた」と直接結び付ける根拠は公表されていません。

一方、STARTOは発足時から専属マネジメント契約だけでなくエージェント契約も用意し、タレント側が活動の方向性やスタイルを選択できる仕組みを示しています。

個人会社を持つ、個人活動だけ独立する、グループと個人で契約を分けるなど、本人のキャリア選択が以前より外から見えやすくなったことは大きな変化です。

ただし結婚は個人の人生に関わる決断です。会社再編が結婚の増減を直接引き起こしたとは言えません。

「管理が緩くなった」とも単純には言えない

タレント自身が活動方法を選べる範囲が広がることと、会社のコンプライアンス管理が弱くなることは別の話です。

STARTOではCCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)を置き、人権方針、内部監査、内部通報制度、研修などの体制を設けています。

2026年9月9日にも外部有識者会議が開かれ、コンプライアンスの取り組み、コーポレート・ガバナンス、人権デュー・デリジェンスなどについてモニタリングが行われました。

現在の仕組みは、タレントの活動やキャリアについての選択肢を広げながら、ガバナンスやコンプライアンスについては別に整備する形だと理解すると分かりやすいでしょう。

不祥事が増えたのは事務所再編の影響?

最近の報道を見て、「旧ジャニーズ時代より問題が多くなったのでは?」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、個々の不祥事について、STARTOへの移行や事務所の力の変化が原因だと示す根拠はありません。

2026年9月19日には、STARTOがtimeleszの猪俣周杜さんが逮捕されたことを公表し、当面の謹慎と活動休止を発表しました。正式な処分については、当局の処分が確定した後に決定するとしています。

こうした個別の出来事と、会社再編との因果関係は分けて考える必要があります。

また、旧ジャニーズ時代と現在では、会社による情報公開、報道環境、SNSなど情報が広がる経路も異なります。

目につく事案の数だけを比べて「昔より不祥事が増えた」と結論付けることはできません。

男性グループ市場も大きく変化

現在の男性芸能界が昔と大きく違って見えるもう一つの理由は、旧ジャニーズ以外の男性グループが広く知られるようになったことです。

昔からジャニーズ以外の男性グループは存在していましたが、現在は複数の事務所や育成システムから多くのグループが登場し、テレビ、音楽配信、ライブ、SNSなど同じ市場で活動しています。

STARTO以外にもさまざまな男性グループがいる

現在はテレビで若い男性グループを見ても、「STARTOのグループなのか、別の事務所なのか分からない」ということも珍しくありません。

代表的なグループだけを見ても、所属・運営元はさまざまです。

グループ主な所属・運営
Snow ManSTARTO ENTERTAINMENT
SixTONESSTARTO ENTERTAINMENT
King & PrinceSTARTO ENTERTAINMENT
Number_iTOBE
JO1LAPONE ENTERTAINMENT
INILAPONE ENTERTAINMENT
BE:FIRSTBMSG
M!LKスターダストプロモーション
&TEAMYX LABELS
STARTO以外にも複数の事務所から男性グループが活躍する現在の男性アイドル市場
※現在の男性グループ市場の広がりをイメージして作成した図で、実在の人物を描いたものではありません。

LAPONE ENTERTAINMENTではJO1、INI、DXTEENなどが活動し、BMSGにはBE:FIRSTをはじめ複数のアーティストが在籍しています。

M!LKはスターダストプロモーション所属、&TEAMはYX LABELS所属です。

現在は一つの芸能事務所だけで、日本の男性グループ市場を説明することが難しい時代になっています。

男性グループ同士の競争でレベルも上がっている?

「他事務所からも男性グループが次々と登場し、競争によって歌やダンスのレベルも上がったのでは?」と感じる人もいるでしょう。

歌やダンスの「レベル」は評価する人の基準によって変わるため、昔より高くなったと客観的に断定することはできません。

ただし、異なる事務所の男性グループが同じ音楽市場で競い合っていることは、チャートからも分かります。

2026年上半期のBillboard JAPAN「Streaming Songs」では、M!LKの「好きすぎて滅!」が2位、BE:FIRSTの「夢中」が13位、M!LKの「爆裂愛してる」が14位、Snow Manの「カリスマックス」が16位に入りました。

さらに2026年上半期の「Artist 100」では、M!LKが5位、Snow Manが10位、Number_iが11位、BE:FIRSTが14位、King & Princeが18位、嵐が19位となっています。

STARTO、TOBE、スターダスト、BMSGなど、異なる活動基盤を持つ男性アーティストが同じランキング上位に並んでいます。

現在は音楽だけでなく、ダンス、俳優活動、バラエティー、SNS、ストリーミング、海外展開など、各グループが異なる強みを打ち出す時代になっています。

「男性アイドル=ジャニーズ」だけでは説明できない時代へ

現在は「男性アイドルや若い男性グループならジャニーズ」という昔の感覚だけでは、男性芸能界を説明しにくくなっています。

これは、STARTOのグループが活躍しなくなったという意味ではありません。

Snow Man、SixTONES、King & Prince、なにわ男子などが活動する一方で、Number_i、JO1、INI、BE:FIRST、M!LK、&TEAMなども、それぞれ異なる事務所・レーベル・育成環境から活動しています。

一つの大きな事務所を中心に男性アイドルを見る時代から、複数の会社や育成システムからスターが生まれる時代へ変化したと考えると、現在の状況が分かりやすいでしょう。

この変化も、「テレビを見ても誰が旧ジャニーズ系なのか分からなくなった」と感じる理由の一つです。

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まとめ

旧ジャニーズ事務所を知っている人にとって、2026年現在の状況が複雑に見えるのは、単に会社名が変わっただけではないからです。

旧ジャニーズ事務所という法人はSMILE-UP.へ社名を変更し、現在は被害補償などを担っています。タレントやアーティストのマネジメントを行うSTARTO ENTERTAINMENTは、SMILE-UP.とは資本・経営を分離した別法人です。

さらにファンクラブはFAMILY CLUB、ジュニアの育成・発掘などの一部はJ-pop Legacyへと役割が分かれました。TOBEはこれらとは別の会社で、旧ジャニーズ出身者も複数活動しています。

タレント側も、木村拓哉さん、Snow Man、SixTONES、King & PrinceなどSTARTOを活動基盤とする人がいる一方、平野紫耀さん・神宮寺勇太さん・岸優太さんはNumber_iとしてTOBE、稲垣吾郎さん・草彅剛さん・香取慎吾さんはCULEN、岡田准一さんはAISTON、二宮和也さんや松本潤さんはそれぞれ独自の活動拠点を持つなど、進路が分かれています。

またSTARTOでは、専属マネジメント契約だけでなくエージェント契約も設けられています。グループと個人で契約方法や活動拠点が異なるケースもあります。

そのため現在は、「一つの事務所に所属し続けるか、辞めるか」という単純な二択ではなくなりました。独立、個人会社、グループと個人で異なる契約など、キャリアの選択肢が以前より見えやすくなっています。

一方で、「管理が緩くなったから結婚や不祥事が増えた」と断定できる根拠はありません。タレント本人の自己決定が広がったことと、コンプライアンス上の問題は分けて見る必要があります。

そして変わったのは、旧ジャニーズを取り巻く会社だけではありません。

JO1、INI、BE:FIRST、M!LK、&TEAMなど、異なる事務所や育成環境から多くの男性グループが登場し、STARTOやTOBEのアーティストと同じテレビ、音楽、配信、ライブ市場で活動しています。

会社の役割、契約方法、タレントの進路、男性グループ市場のすべてが変化した。

この4つを一緒に見ると、「旧ジャニーズ事務所は今どうなったのか」「最近の男性芸能界はなぜ昔と違って見えるのか」が理解しやすくなります。

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出典・参考資料

※会社、所属・契約、グループ構成、活動状況は2026年9月22日時点で確認した情報です。芸能事務所との契約や活動状況は今後変更される場合があります。

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