「世界陸上って、結局どの競技が面白いの?」
そんな疑問をお持ちの方へ――。
2025年9月に東京で開催される「世界陸上」では、短距離から投擲、障害、リレーに至るまで、さまざまな競技が熱戦を繰り広げます。
中でも日本人選手が活躍を見せるトラック種目やフィールド種目には、見逃せないドラマが詰まっています。
この記事では、各種目のルールや魅力、日本選手が勝負をかけるポイントなどをわかりやすく解説。
初心者の方でも「この競技、見てみたい!」と思えるようなヒントが満載です。
現地観戦やテレビ視聴がもっと楽しくなる一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
トラック種目の注目ポイント
スピード、駆け引き、展開の妙が光る!スタジアムの興奮を生み出す花形カテゴリー。
短距離:100m・200m・リレー
スピード勝負の世界。スタートからフィニッシュまでの数秒間がすべてを決める。
100m:世界最速を決める、頂点の一戦
「陸上競技の“王者”」ともいえる100m走は、大会の花形種目です。
注目ポイント
- ゴールまで約10秒。瞬間の集中力と爆発力が勝負を決める
- スタート反応、加速、トップスピード維持がカギ
日本代表選手
- 栁田大輝:PB 10.00。アジア王者で優勝経験あり
- サニブラウン:PB 9.96。日本人初の9秒台選手の一人
- 桐生祥秀:PB 9.98。経験豊富なスプリンター
200m:カーブと直線の融合が見どころ
前半のカーブと後半の直線、ふたつの技術を兼ね備えた選手が強い。
見どころ
- トップスピードを維持する「加速の持続力」が問われる
- コーナーワークと直線の切り替えが勝敗を分ける
日本代表候補
- 鵜澤飛羽、水久保漱至らが自己記録を更新中
- タイム20秒14台で決勝進出も視野
4×100mリレー:チーム力と技術の結晶
「個人の速さ」+「チームの連携」が勝利のカギ。
注目点
- 世界でも数少ない「日本がメダルを狙える種目」
- バトンパスのスムーズさがタイムに直結
- 各区間の選手配置にも戦略あり
日本チーム構成(予想)
- 栁田・桐生・サニブラウン・鵜澤など、スピードと経験のバランス
- 過去には北京五輪・世界陸上でメダル獲得実績あり
中距離・長距離:1500m〜10000m
スピードだけではなく、駆け引きと持久力が求められる“知的レース”の魅力。
1500m:ラスト一周の攻防が見もの
中距離らしい「スピードと駆け引き」が詰まった種目。
注目点
- 序盤は集団走、終盤で一気にペースアップが定番
- ラスト一周の位置取りとスパートが勝敗を左右
日本代表候補
- 田中希実選手に注目。粘り強さとスパート力が武器
- 世界と対等に戦える持久力で入賞の可能性もあり
5000m・10000m:戦略と我慢のレース
長丁場だからこそ、「心理戦」と「体力」が問われます。
レースの見どころ
- 一定ペースの持続力と、終盤のスパートが勝負のカギ
- ペースメーカー不在の場面では選手の判断力が重要
注目選手
- 田中希実(兼1500m)。ダブルエントリーも視野
- 他にも、男子長距離陣の選考にも注目
観戦の楽しみ方
- ラップタイムや周回ごとの変化を見るとより楽しめる
- 長距離では「誰が仕掛けるか?」を予想するのも魅力の一つ
3000m障害:三浦龍司選手の勝負舞台
“障害”と“水濠”を越えてゴールを目指す、タフネス系種目。
日本記録保持者・三浦龍司に期待
- 2025年モナコDLで8:03.43を記録
- 世界とのタイム差も縮まり、メダル圏内へ
ハードル(110mH・400mH)
“技術 × スピード”のバランスが重要。転倒・リズムの乱れも勝負に直結。
男子110mH:泉谷駿介・野本周成に注目
- 泉谷は前回大会5位入賞、日本人初の決勝常連へ
- 野本は今季躍進し代表入り。ダブル入賞も視野
女子400mH:世界記録の期待も
- 米マクラフリン=レヴロンが平地400mで48.90秒を記録
- ハードル種目での歴史的記録更新の可能性あり
フィールド種目の見どころ
投げる・跳ぶ――技と力が試される“静と動”の競技に注目!
投擲(やり投・砲丸投・円盤投・ハンマー投)
“力”だけじゃない、“精度”と“精神力”が勝負を分ける。
女子やり投:北口榛花の連覇なるか
- 世界陸上・五輪の2冠を達成した北口選手
- 地元・東京での2連覇に挑戦。経験と安定感は抜群
- ライバルはチェコやドイツ勢のベテラン陣
男子やり投:崎山雄太の挑戦
- 今季成績を上げて代表入りした新星
- 表彰台争いにはやや届かないが、決勝進出を目指す
その他:砲丸・円盤・ハンマー投も注目
- 特に男子はパワー勝負、女子は回転技術が見どころ
- 日本勢の出場は限られるが、世界記録保持者の登場に注目
跳躍(走高跳・棒高跳・走幅跳・三段跳)
空中に描くアーチ、跳ぶタイミングが勝敗を左右。
男子走幅跳:アジア選手が上位進出なるか
- アフリカ・米国勢に混じってアジア勢も台頭中
- 日本選手も予選通過が目標ライン
棒高跳:男子はM・デュプランティスの世界記録挑戦が見もの
- スウェーデンのスーパースター、6m超え連発中
- 東京での記録更新が期待される
女子三段跳:新世代のスターが登場
着地の安定感が勝敗を大きく左右ャーナルONE+15
若手中心の新勢力図に注目
日本勢が有利な注目種目
地元・東京での開催が後押しに!日本選手が活躍できる競技を紹介。
男子3000m障害:三浦龍司がメダル圏内
三浦選手はすでに世界トップ水準の記録を持つ注目株。
なぜ有利なのか?
- 2025年モナコDLで8:03.43(日本新)を記録
- 欧州勢中心の競技であり、アフリカ勢との接戦も十分可能
- スタジアムの声援が集中する中盤~後半の種目で盛り上がり必至
女子やり投:北口榛花の地元連覇に期待
世界陸上&五輪を制した王者。
ホームでの金メダルが最大の目標。
なぜ有利なのか?
- 精神面の安定、会場や気候への適応力にアドバンテージあり
- 世界記録を狙えるレベルの実力者
- 国立競技場での経験値が武器
男子4×100mリレー:団体戦で世界の頂点へ
日本の伝統的強化種目。個の力+バトン技術で上位進出へ。
なぜ有利なのか?
- 高い連携技術と徹底されたチーム練習
- リオ五輪銀メダルの実績が今も評価されている
- 栁田・サニブラウン・桐生らが揃えば表彰台圏内も現実的
男子110mハードル:泉谷・野本のダブル入賞期待
技術・スピード・経験の3拍子がそろった2選手がそろい踏み。
なぜ有利なのか?
- 泉谷は過去大会で5位入賞の経験あり
- 野本も今季急成長、代表権を獲得
- 世界との差は縮まっており、決勝進出は十分可能
男子競歩:山西・川野・吉川らがメダル候補
伝統的に強い日本の競歩陣が今大会でも存在感を示す。
なぜ有利なのか?
男子20km、35kmともに複数入賞が期待されているる戦えるジャンル」を詳しく分析します。
世界大会でのメダル実績が豊富
暑さ対策とペース配分に長けた選手が多い
- 投てき(やり投):北口選手の実績と安定感が際立ち、有力メダル候補です
- 3000m障害:三浦選手は記録面でも世界とのギャップを縮めており、東京での躍進が期待されます
- 短距離(100m):栁田選手は10秒00、清水颯人選手はU‑18世界記録保持で注目のスプリント界新世代
まとめ
世界陸上2025東京大会は、世界トップレベルのアスリートが集う“真剣勝負の舞台”です。
その中でも、100mやリレーなどの短距離種目、投擲や障害種目といったフィールド競技は、ルールがシンプルで観戦の醍醐味をダイレクトに味わえる種目ばかり。
誰が速いのか、誰が遠くまで投げるのか、一目で勝負がわかるからこそ、初心者でも楽しめるのです。
今回の記事では、日本勢が活躍しそうな競技に注目し、競技ごとの見どころを解説しました。
三浦龍司選手の3000m障害や北口榛花選手のやり投、泉谷駿介選手らのハードル種目など、地元開催ならではの声援と後押しが力になるでしょう。
「この種目、面白そう!」と感じてもらえたなら、ぜひ当日も注目してみてください。
スポーツの力で感動が生まれる瞬間を、あなた自身の目で確かめてみましょう。
競技を知ることで、観戦はもっと豊かになります。
記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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