2025年9月、東京・国立競技場で行われる世界陸上。
その中でも、やり投や走り幅跳び、十種競技などのフィールド競技は迫力と戦略が詰まったエンタメそのものです。
日本のエース、北口榛花選手はやり投の世界王者。三浦龍司選手と並び地元での大活躍が期待される注目選手です。
さらに、円盤やハンマー、走高跳・棒高跳・砲丸投の世界トップ選手たちも日本の土俵に登場します。
この記事では、各フィールド競技の見どころ、参加する日本代表選手や世界のライバルたちを、初心者にもわかりやすくご紹介します。
世界陸上を「観る楽しみ」に変えるファーストステップとして、ぜひ最後までお読みください!

投てき競技の魅力とは?
“力だけじゃない”精密さとドラマが詰まった奥深きパワー競技
投てき競技は「遠くへ投げる」シンプルなルールながら、技術・体力・集中力のすべてが求められる高度な競技です。
4種目それぞれに異なる魅力があり、見応え満点です。
投てきとはどんな競技?
身体全体を使って“最遠の一投”を狙う競技
- やり投・砲丸投・円盤投・ハンマー投の4種目に分かれる
- 投げる道具(器具)の重さや形状がそれぞれ異なる
- 記録は「投てき物が着地した距離」で計測される
全種目に共通して「助走・回転・投げる動作」のバランスが求められる点が特徴です。
投てきのここがすごい!
パワー×技術×心理戦の融合が魅力
- 1回の投てきで勝負が決まる可能性
→ 1投ごとに会場の空気が変わる緊張感 - 身体操作の極み
→ 無駄のない動き、力の伝達、バランスのコントロールが勝敗を左右 - 心技体すべてが必要
→ 集中力・精神力も結果を大きく左右する重要要素
投てきの観戦ポイント
どこを見れば楽しめる?初心者にもわかりやすい観戦術
- フォームと助走に注目
→ 走りながらの“やり投”と、回転力勝負の“円盤・ハンマー”などの違いに注目 - 記録より選手の表情を観察
→ 投げた瞬間の表情・リアクションから選手の感覚を感じ取るのも楽しみ方のひとつ - 最終試技にドラマあり
→ 最後の1投で順位が激変するケースもあり、最後まで見逃せません
世界陸上での注目ポイント
東京開催ならではの熱狂を体感できる!
- スタジアムで響く“どよめき”
→ 投てきの大記録が出た瞬間、会場全体が沸き上がる迫力 - 世界記録を超える瞬間に立ち会えるかも?
→ 過去には世界陸上で歴史的記録が多数誕生 - 地元日本勢の大記録にも期待!
投てき競技は、見れば見るほど奥深い陸上の世界です。
最初は「どのくらい飛んだ?」だけでもOK。
徐々に選手の技術や試技のタイミングに注目していくことで、さらに楽しさが増していくでしょう。
観戦の楽しみ方とポイント
投てき競技は“動きの少なさ”ではなく、“一瞬の集中”にこそ魅力がある!
投てき種目は、レースのようなスピード感こそないものの、1投ごとに勝負が決まる“濃密な一瞬”が魅力です。
初心者でも楽しめる観戦のコツを押さえましょう。
競技ごとの動きに注目しよう
それぞれの種目に特有のモーションがある
- やり投:助走から投げの瞬間に集中!走りと投てきの融合
- 砲丸投:力強い踏み込みと体重移動、静から動への爆発力が見どころ
- 円盤投・ハンマー投:回転軸の安定性と最後の投げるタイミングに注目
どの種目も“フォームの完成度”が記録を大きく左右します。
試技のたびに変わる選手の表情
投げ終えた直後のリアクションに注目!
- 成功すればガッツポーズや雄叫び
- ミスがあれば悔しさがにじむ表情も
表情から試技の出来栄えを“先読み”するのも楽しい要素です。
最終ラウンドの緊張感がスゴい
決勝ラウンドでは“1投で逆転”もよくある
- 各選手が6回前後の投てきを行い、後半に向けて記録が伸びる傾向
- ラスト1投でメダル圏に飛び込む“逆転劇”に注目!
順位が変動しやすく、最後の試技は観客も手に汗握る展開になります。
こんな視点でもっと楽しめる
記録以外の「観戦のコツ」もたくさん!
声援の影響が集中力を左右することもあり、会場の一体感も楽しい
風向き・気象条件に注目(やり投などでは特に影響大)
選手のルーティンや“ルール違反での失格”も試合の流れに影響
跳躍(走高跳・棒高跳・走幅跳・三段跳)の見どころ
「高さ」と「距離」を競う種目。
空中の“技”と“美しさ”に注目!
跳躍系は「飛ぶ」競技だからこそのダイナミックさと芸術性が魅力。
各種目の特徴と観戦ポイントをわかりやすく紹介します。
種目ごとの特徴を知ろう
走高跳
助走スピードと“空中姿勢”がカギ
- バーに触れずに、背面跳びで跳び越す
- 走り出す角度、踏切位置、空中フォームが勝負を分ける
- 記録はクリアできた高さで決まる(失敗は3回まで)
成功時のフォーム美、着地後の表情も観戦ポイント。
棒高跳
“ポール”を使っての“空中飛行”が見もの!
- 長いポールで反発力を得て、高さを跳び越える
- 記録が伸びるほど、ポールや跳躍戦略も変化
- 世界記録は6m超!跳躍中の滞空感が圧巻
選手ごとのポール操作の違いや助走フォームも見逃せません。
走幅跳
助走→踏切→空中姿勢→着地の“つなぎ”が勝負
- 1本の踏切板を使って、どれだけ前方に跳べるか
- 空中姿勢の工夫(背面跳び、かかとを前に出す動き)が鍵
- 着地の砂場の“ライン”が記録になる
踏切のタイミングと空中姿勢のバランスを要チェック。
三段跳
“ホップ・ステップ・ジャンプ”で距離を稼ぐ複合競技
- 3段階の跳躍で合計距離を競う(踏切→片足→両足→着地)
- 各ステップの着地時に“失速”しないかがポイント
- 着地の安定性と姿勢も記録に影響
リズム良くつなげられる選手ほど距離が出やすいです。
注目ポイントと観戦のコツ
跳躍前の“ルーティン”に注目
- 走高跳や棒高跳では、自分のタイミングで集中
- ジャンプ前に大きく深呼吸したり、リズムを取ったりする姿に注目
バーとの“心理戦”が面白い
- 跳び越える高さが上がるごとに失敗のリスクも上昇
- あえて“1回休み”を選んで、次の高さに挑む駆け引きもある
風や気温の影響も
- 特に走幅跳・三段跳では“追い風”の有無が記録に直結
- 適度な気温と湿度で選手の体調管理も変わる
世界・日本の注目選手にも注目!
- 【日本】戸邉直人(走高跳):日本記録保持者で安定感抜群
- 【世界】ムタズ・エッサ・バルシム(カタール):走高跳で数々の金メダル
- 【日本】橋岡優輝(走幅跳):世界大会でも活躍中
- 【世界】アルマンド・デュプランティス(棒高跳):世界記録保持者、常に6m超えを狙う天才跳躍者
跳躍種目は“どれだけ高く・遠く・美しく飛べるか”を競う陸上の芸術です。
選手の集中力と空中技術の融合を、ぜひ観戦で体感してみてください!
複合競技(十種競技など)の見どころ
“走・跳・投”を兼ね備えた、陸上界の“総合アスリート戦”
複合競技は、100mや跳躍、投擲、長距離まで10種目をこなす総合力勝負。
一つひとつの種目よりも「持久力・技術・精神力のすべてが必要」な競技です。
複合競技とは?
10種目を通じて競う“究極のスポーツマン”決定戦。
競技構成(十種競技/男子例)
- 1日目:100m、走高跳、砲丸投、走幅跳、400m
→ スピード・筋力・跳躍・スタミナをまんべんなく試される序盤 - 2日目:110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500m
→ 技術+終盤のスタミナと心の強さが問われる後半戦
見どころ①/“種目をまたいだ戦略”
得意種目で点を稼ぎ、苦手種目を如何にカバーするかが勝負。
選手の駆け引き
- 強みの「短距離or跳躍」でガンガン得点
- 得意じゃない種目でどう体力をセーブするかが鍵
見どころ②/“記録よりも過程に注目”
ランキングが大逆転する、流れの読み合いが熱い。
1種目ずつのドラマ
- 得意種目で他選手との差を広げる一方、苦手種目で逆転されることも
- 最終1500mへのつながりや疲れ具合までドラマチック
見どころ③/“精神力の限界に挑む”
2日間合計で戦う体力とメンタルの総力戦。
最後の1500mは“意思の戦い”
- 疲労困憊の中で“頑張る自分”を奮い立たせる様子が胸を打つ
- “銀のメダルより完遂”に価値を見出す観衆も多い種目
注目の日本選手
日本代表として出場する選手も、総合力に磨きをかけています。
- 丸山雄馬選手:日本歴代3位の記録を持つ十種競技の実力者
→ スピード・跳躍・投てきとバランスよく得点できる万能型
複合競技は、種目別よりも「選手の人間性やスタミナ、賢さ」が感じられる感動的な競技です。
走る・跳ぶ・投げる——その裏にある努力と戦略に思いを馳せながら観戦すると、一層胸に響きますよ。
まとめ
フィールド競技は、数字には表れない美しさと駆け引きが詰まった“動くアート”です。
やり投ならフォームと集中、跳躍なら空中での身体操作、複合競技なら圧倒的な総合力が光ります。
地元開催となる今大会では、北口榛花選手のやり投、崎山雄太選手の躍進、そして丸山雄馬選手のマルチな戦いぶりにも注目です。
世界の猛者と戦う日本選手たちの背中を、会場の声援とともにぜひ見届けてください。
ドキドキと感動がリンクするフィールド観戦。
この記事を観戦の“特等席”への案内に役立てていただければ幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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