「山の日」が祝日になった理由を知っていますか?
「どうして8月11日なの?」「山の日って何をする日なの?」と疑問を持っている方も多いでしょう。
さらに、「山の日は毎年変わるの?」「なくなるって本当?」といった気になる話題もあります。
山に親しみ、自然の恵みに感謝するために制定された山の日ですが、意外とその由来や目的を知らない人も多いのが実情です。
私自身も最初は「山の日って何?」と疑問に思っていました。しかし、調べてみると、意外な背景や歴史があることが分かりました。
この記事では、山の日が8月11日に決まった理由や、その背景にある歴史、さらには振替休日やイベント情報まで、詳しく解説していきます!
この記事を読めば、山の日の意義を深く理解し、祝日をより有意義に過ごせるようになりますよ。
山の日とは?
山の日の基本情報
- 日本の国民の祝日の一つで、毎年8月11日に設定されている。
- 2014年に制定され、2016年(平成28年)から施行された。
- 祝日法では「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的としている。
山の日が8月11日になった理由
- 当初は8月12日が候補だったが、1985年の日本航空123便墜落事故の日と重なるため、日付が見直された。
- 「八」の字が山の形に見えることや、「11」が木が立ち並ぶイメージであることから、8月11日が選ばれた。
- お盆休みと連携しやすく、多くの人が山に親しめる時期であることも理由の一つ。
山の日の制定経緯
- 1961年に山の日を制定しようという提案が立山大集会でなされた。
- 1992年に「登山の日」として10月3日を記念日としたが、定着せず。
- 2002年の国際山岳年を契機に、再び山の日の制定を求める動きが活発化。
- 2013年に超党派の「山の日」制定議員連盟が発足し、法案提出。
- 2014年に「国民の祝日」として正式に制定。
山の日に関するイベント
- 毎年8月11日に「山の日記念全国大会」が開催される。
- 各地で登山やハイキング、自然体験イベントが行われる。
- 「森林浴」や「山の恵みに感謝するツアー」など、山や自然に親しむ機会が増えている。
地方自治体ごとの山の日
- 全国各地で独自の「山の日」が制定されていた。
- 例:山梨県は8月8日「やまなし山の日」、長野県は7月第4日曜日「信州山の日」など。
- 群馬県は「ぐんま山の日」(10月第1月曜日)を制定していたが、国民の祝日「山の日」の制定を受けて廃止。
山の日の影響と意義
- 夏休み期間中のため、学生には影響が少ないが、社会人には連休が増えるメリットがある。
- 企業によっては8月12日も休みにして、連続休暇とするケースもある。
- 山や森林に親しむ機会を増やし、自然環境保護やエコツーリズムの促進にもつながる。
山の日を有意義に過ごす方法
- 登山やハイキングに出かける。
- キャンプや森林浴でリフレッシュする。
- 山の食文化(山菜料理や郷土料理)を楽しむ。
- 山岳信仰の歴史を学び、日本の自然への畏敬の念を深める。
まとめ
「山の日」は、日本の豊かな自然に親しみ、山の恵みに感謝するために制定された祝日。
夏休み期間と重なり、山岳観光やアウトドアイベントが活発になる日でもある。
自然と触れ合う機会を持ち、環境保護の意識を高める良い機会となる。
なぜ8月11日が山の日なのか?
当初の候補日は8月12日だった
- 「山の日」制定時に最初に候補となったのは8月12日だった。
- これは、お盆休み(8月13日~15日)と連携しやすく、休暇を取りやすいという理由があった。
8月12日が変更された理由
- **1985年8月12日に発生した「日本航空123便墜落事故」**が最大の理由。
- この事故は、単独機としては世界最多の犠牲者(520名)を出した大惨事だった。
- 墜落場所が「御巣鷹の尾根」という山であったため、「山の日」と結びつくことに対して違和感を持つ声が上がった。
- 特に、群馬県選出の議員や遺族関係者から**「お祝いの日として適切ではない」**と強い反対があった。
8月11日が選ばれた理由
- 「8」と「11」が山を連想させる数字であることが影響した。
- 漢数字の「八」は山の形に見える。
- 「11」は木が立ち並ぶ様子に見える。
- 既存の地方の「山の日」との整合性
- 例えば、山梨県は「8月8日」、岐阜県も「8月8日」を「山の日」としていた。
- 8月初旬から中旬にかけて、すでに「山の日」を制定している地方が多かったため、その流れを汲む形となった。
- お盆休みと連携しやすい
- 8月11日なら、企業によっては8月12日も休みにして連休を取りやすくなる。
- ただし、学校は夏休み中なので影響は少ない。
他の候補日はなぜ選ばれなかったのか?
- 6月にする案
- 日本には6月に祝日がないため、「山の日」を6月にしようという意見もあった。
- しかし、梅雨の時期であり、登山などのイベントには適さないとして却下された。
- 7月「海の日」の翌日にする案
- 「海の日」が7月第3月曜日にあるため、その翌日を「山の日」にしようという案もあった。
- しかし、7月は夏休み前であり、多くの人が山に親しむ時期ではないと判断された。
まとめ
- 当初の候補だった8月12日は日航機事故と重なるため避けられた。
- 「8」と「11」が山を連想させる数字であるため選ばれた。
- お盆休みと連携しやすく、休暇を取りやすい日程だった。
- 6月や7月の候補日は気候やタイミングの問題で採用されなかった。
結果として、8月11日が「山の日」として制定され、2016年から施行された。
山の日はなくなる?噂の真相
「山の日がなくなる」という噂が出た理由
- 近年、祝日の増加に対する批判がある
- 日本の祝日は年間16日あり、諸外国と比べても多い。
- 「祝日が増えると経済活動が停滞する」という意見もある。
- 山の日は比較的新しい祝日(2016年施行)
- 伝統的な祝日と比べると歴史が浅いため、「本当に必要なのか?」という疑問が出やすい。
- 祝日見直しの議論が定期的に行われる
- 過去に「成人の日」や「体育の日」の名称や日付が変更された例がある。
- 「山の日」も対象になるのでは?と憶測が生まれた。
公式な発表は?
- 現時点(2024年時点)では「山の日を廃止する」という政府の正式発表はない。
- 祝日を廃止するには法律の改正が必要であり、現時点でそうした動きは見られない。
2020年・2021年の特例措置が誤解された?
- 2020年と2021年は、東京オリンピック・パラリンピックの影響で「山の日」の日付が変更された。
- 2020年は8月10日(月)
- 2021年は8月8日(日)に移動し、9日(月)が振替休日
- この変更が「山の日がなくなる?」という誤解を招いた可能性がある。
今後、山の日が廃止される可能性は?
- 可能性は低い。
- 祝日を廃止するためには、国民的な議論や法改正が必要であり、短期間で決定されることはほぼない。
- むしろ、自然環境保護やエコツーリズムの促進が注目されており、「山の日」の意義は年々強まっている。
まとめ
- 「山の日がなくなる」という噂は現時点では根拠がない。
- オリンピックの特例措置や祝日見直しの議論が誤解を生んだ可能性がある。
- 祝日を廃止するには法律改正が必要であり、短期間で決定されることはほぼない。
よって、今後も「山の日」は続く可能性が高い。
山の日の過ごし方
山に登る・ハイキングを楽しむ
- 登山やハイキングは、山の日を象徴するアクティビティ。
- 初心者は低山やハイキングコース、経験者は本格的な登山に挑戦。
- おすすめの登山スポット
- 富士山(山梨・静岡)
- 高尾山(東京)
- 乗鞍岳(長野・岐阜)
- 屋久島(鹿児島)
キャンプやアウトドア体験
- 山の中でキャンプをして、大自然を満喫。
- バーベキューや焚き火を囲んで、家族や友人とリラックス。
- 初心者向けキャンプ場
- ふもとっぱらキャンプ場(静岡)
- 西湖自由キャンプ場(山梨)
- 道志の森キャンプ場(山梨)
森林浴・自然散策でリフレッシュ
- 森の中を散策しながら森林浴を楽しむ。
- 鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら、日常の疲れを癒す。
- おすすめの森林浴スポット
- 屋久島の白谷雲水峡(鹿児島)
- 奥入瀬渓流(青森)
- 戸隠森林植物園(長野)
温泉でリラックス
- 登山やハイキングの後は温泉でリフレッシュ。
- 山にある温泉地
- 草津温泉(群馬)
- 箱根温泉(神奈川)
- 奥飛騨温泉郷(岐阜)
山の幸を味わう
- **山菜料理やジビエ(鹿・猪肉)**など、山の恵みを味わう。
- 夏の時期は冷やしそばや川魚料理もおすすめ。
- 郷土料理
- ほうとう(山梨)
- 岩魚の塩焼き(各地)
- きのこ鍋(長野・岐阜)
山に関する映画や本を楽しむ
- 自宅でも山を感じられる映画や本を楽しむ。
- おすすめの映画
- 『岳-ガク-』
- 『エヴェレスト 神々の山嶺』
- 『山の郵便配達』
- おすすめの本
- 『深田久弥の「日本百名山」』
- 『アルプスの少女ハイジ』
- 『孤高の人』
家で山の写真や映像を楽しむ
- YouTubeやNetflixなどで山の絶景動画を鑑賞。
- バーチャル登山として、世界の山の映像を見るのも楽しい。
子どもと一緒に「山」の学びを深める
- 自然教室やワークショップに参加する。
- 木工クラフトや昆虫観察を通じて、自然に親しむ。
- 近所の公園でプチピクニックも◎。
まとめ
山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」。
実際に山へ行くのも良し、自宅で山を感じるのも良し。
自分のスタイルに合った過ごし方で楽しもう!
山の日と海の日の違い
山の日と海の日の違い比較表
項目 | 山の日 🌲 | 海の日 🌊 |
---|---|---|
日付 | 8月11日 | 7月第3月曜日 |
制定年 | 2014年(施行は2016年) | 1995年(施行は1996年) |
目的・趣旨 | 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」 | 「海の恩恵に感謝し、海洋国家・日本の繁栄を願う」 |
背景・由来 | – 日本は国土の約7割が山地であり、山の恵みが豊か。- 2002年の国際山岳年を機に「山の日」制定の動きが活発化。- 8月12日を候補にしたが、日航機墜落事故と重なるため8月11日に決定。 | – 日本は四方を海に囲まれ、海運・漁業などで発展してきた歴史がある。- 1876年、明治天皇が東北巡幸から船で横浜港に帰着した日(7月20日)を「海の記念日」としたことが起源。 |
制定の経緯 | – 2013年、超党派の議員連盟が発足し、2014年に法改正。- 2016年から施行され、祝日の数が16日になった。 | – 1995年に「海の日」として祝日法が改正。- 1996年から7月20日を祝日とし、2003年から7月第3月曜日に変更(ハッピーマンデー制度)。 |
どんな日? | – 登山やハイキング、キャンプ、森林浴などを楽しむ日。– 自然の恵みに感謝し、環境保護意識を高める日。 | – 海水浴やマリンスポーツ、漁業・海洋環境について考える日。– 海の豊かさに感謝し、日本の海洋文化を見つめ直す日。 |
山の日と海の日の共通点
- どちらも「自然の恵み」に感謝する祝日。
- 日本の国土や環境に深く関わる祝日。
- 祝日法で定められた「国民の祝日」。
- 夏の時期にあるため、レジャーや旅行と相性が良い。
まとめ
🌲 山の日は「山の恵みに感謝し、自然と親しむ日」。
登山や森林浴、キャンプが人気。
🌊 海の日は「海の恩恵に感謝し、海洋国家・日本の発展を祝う日」。
海水浴やマリンスポーツが定番。
どちらも日本の自然と深い関わりがある祝日。
それぞれの環境を守り、未来に残していくために、自然を楽しみながら感謝する日にしよう!
まとめ
山の日は、山の魅力に気づき、自然を大切にするために作られた祝日です。
8月11日に決まったのは、視覚的なイメージと事故との関係が背景にあります。
「山の日って何をするの?」と迷っている方は、登山やハイキング、イベント参加、旅行などを検討してみましょう。
全国で楽しいイベントが開催されており、初心者でも気軽に楽しめるスポットがたくさんあります。
また、「山の日がなくなるかも?」という噂もありますが、現時点ではその予定はありません。
これからも、山の日を通じて自然とふれあう機会を大切にしていきましょう。
今年の山の日は、ぜひ自然の中でリフレッシュする1日にしてみてくださいね!
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