「子どもを後ろに乗せて少しだけ…」「友達をちょっとだけ家まで…」 そんな軽い気持ちの“二人乗り”が、重大な違反となることをご存じですか?
自転車は便利な乗り物ですが、交通ルールに則って安全に使うことが何よりも大切です。 2026年の法改正では、二人乗り違反に対する取り締まりや罰則がこれまで以上に明確になります。
今回は、二人乗りの定義や違反となるケース、安全な代替手段について、初心者でもわかりやすく解説します。
二人乗り違反とは?
道路交通法では、自転車は「原則1人乗り」と定められており、2人以上での同乗は違反行為です。
ただし、幼児用座席が設けられた自転車や、16歳以上が幼児を1人乗せる場合など、例外規定も存在します。
特に、近年は電動アシスト付き自転車などの利用が増え、見た目では違反かどうか判断しづらいケースもあります。
そのため、正しい知識を持っておくことが、事故や違反を防ぐ第一歩です。
どんなケースが違反になる?
サドルの後ろに子どもや友人を乗せる
座席が1つしかない自転車で人を乗せるのは違反です。
たとえ短距離であっても、安全性が確保されていないため処罰の対象になります。
ハンドルに座らせる行為
前かごやハンドル部分に子どもを座らせるのも非常に危険で明確な違反です。
バランスを崩しやすく、転倒事故につながるリスクがあります。
電動アシスト自転車でも例外ではない
電動アシスト付き自転車であっても、特別な設計と認可を受けたチャイルドシート付きのものでなければ、通常の二人乗りと見なされ違反になります。
違反するとどうなる?罰則と処分内容(2026年施行)
項目 | 内容 |
---|---|
違反名 | 二人乗り違反(道路交通法 第57条違反) |
反則金 | 3,000円〜5,000円程度 |
赤キップ条件 | 危険運転により事故を引き起こした場合など |
反則金の幅が地域や違反状況によって変わる旨の記載
違反点数の累積による講習の義務化や、自転車指導警告書の発行について
未成年者による違反時の保護者責任の記述
赤キップを受けた場合の簡易裁判所への出廷義務についての記載
安全に人を運ぶにはどうすればいい?
子どもを乗せる専用設計の自転車を使う
安全基準を満たしたチャイルドシート付き自転車を利用しましょう。
子ども用ヘルメットを必ず装着
万一の事故に備え、子どもにも必ずヘルメットを着用させましょう。
複数人を運ぶ場合は別の交通手段を
自転車は基本的に1人乗り。
複数人の移動には公共交通機関や自動車を選ぶのが賢明です。
まとめ
自転車での二人乗りは、一見手軽に見える行為ですが、重大な違反として扱われるケースが多くあります。
特に2026年の法改正により、取り締まりも強化される見込みです。
「ちょっとだけだから…」が事故や罰則のきっかけにならないように、正しい知識を持って行動しましょう。
この記事を読んでくださった皆さまが、安全かつルールを守った自転車利用を実践してくださることを願っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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