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大上直起 陸上 日本代表 青森県出身のスプリンターが語る努力と成長の軌跡

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大上直起 陸上 日本代表 青森県出身のスプリンターが語る努力と成長の軌跡 スポーツ
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「なぜ彼はここまで速くなれたのか?」

かつては全国大会出場経験すらなかった高校生が、社会人となり日本代表へ。
そして今では世界陸上や国民スポーツ大会で表彰台に立つまでに成長した大上直起選手。
彼の歩んだ道は、決してエリート街道ではありませんでした。

才能ではなく、環境でもなく、「諦めない努力」こそが彼をここまで押し上げたのです。

今回の記事では、岩手県久慈市出身で青森県庁に所属する大上選手のプロフィールから、陸上人生の挫折と成長、そして現在の取り組みや目標までを詳しく解説します。

陸上競技を志す人、夢を追い続けるすべての方に届けたい「挑戦」のストーリー。
読めば、あなたの背中も自然と押されるはずです。

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大上直起のプロフィールと基本情報

陸上界で急成長を遂げたスプリンター、大上直起(おおかみ なおき)選手。
全国大会未経験から日本代表にまで上り詰めたその経歴は、異色ながらも非常に注目を集めています。
まずは、彼の基本プロフィールをチェックしてみましょう。

項目内容
名前大上 直起(おおかみ なおき)
生年月日2000年1月17日
年齢25歳(2025年現在)
出身地岩手県久慈市
身長・体重173cm・76kg
所属青森県競技力向上対策本部(青森県庁)
出身校久慈東高校 → 仙台大学 → 仙台大学大学院
種目陸上競技・短距離(100m、4×100mリレー)
自己ベスト100m 10.15秒(2023年7月 Athlete Night Games in FUKUI)
主な実績2025年世界陸上日本代表、国体優勝、日本選手権2位 など

大上選手は、青森県を拠点に活動する社会人アスリートとして、日本陸上界に新風を吹き込んでいます。
次章からは、その波乱万丈の競技人生を詳しく掘り下げていきます。


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大上直起はなぜ全国大会未経験なのに、日本代表になれたのか?

「無名選手」が世界の舞台に立つまで――その裏には、誰よりも地道で、本気の努力がありました。


中学・高校時代は“実績ゼロ”からのスタート

どんなに才能があっても、努力なくして花は開かない。
実は大上選手、中高時代は陸上の「落ちこぼれ」だったのです。

中学時代の挫折

  • 小学時代に市の大会で陸上に出会う。
  • 中学では力が及ばず、試合出場すら叶わない。
  • 練習もふてくされ気味で“暗黒時代”を過ごす。

解説:当時の自己ベストは非公表なほど低く、陸上を辞める寸前までいったほど。
しかし、この時期が「原点」だったと語っています。


高校時代は環境も指導者も厳しかった

  • 河川敷のアスファルトが練習場。
  • 指導者は専門外、練習メニューは自作。
  • 強豪校とも接点なく、不安と劣等感に悩む。

解説:いわゆる“陸上エリート”とは真逆の環境。
しかし、それでも競技を辞めずにいたのは、「先輩の入賞する姿」に心を動かされたから。


火がついたのは「先輩の背中」だった

誰かの“姿”が、自分の中のスイッチを押すことがある。
大上選手にとって、それは高校の県大会で見た“入賞する先輩”の背中でした。

努力へのシフトチェンジ

  • 合宿で坂道ダッシュ×5セットなど過酷な練習を自発的にこなす。
  • 県大会で4位に入賞し、自信をつける。
  • 環境を言い訳にせず、目の前の練習に全力投球。

解説:「与えられた条件が整っていなくても、自分で整える」。
この高校時代の経験が、後に大きな強みに変わっていきます。


大学進学で才能が一気に開花

全国大会未経験の彼が、なぜ一気に頭角を現すようになったのか――答えは“環境”と“気づき”の両方にありました。

競技力を伸ばす条件が揃った仙台大学

  • タータンのトラック、同世代の競技者、豊富な指導。
  • 筋力強化・食事管理・走りの理論を徹底。
  • 体づくり・フォーム改善を理論的に進化させた。

記録更新と全国進出

  • 大学で10秒台前半まで成長。
  • 東北インカレ入賞、日本選手権準決勝進出。
  • そしてついに、全日本インカレ準優勝、日本代表に選出。

📝 解説:中学・高校で芽が出なかった理由は“環境”だけでなく、“自分の走りを理解できていなかった”から。
大学・大学院でそれを言語化・分析できたことで爆発的に伸びました。


“全国大会未経験”がむしろ強みになった

「天才型」ではなく「努力型」だからこそ、再現性のある成長を遂げた。
だから、誰にでも希望がある――。

  • 周囲と比べない“自分軸”の強さ。
  • 壁にぶつかった時の“引き出し”の多さ。
  • 失敗経験が多かったからこそ、変化に強くなれた。

📝 解説:エリートの裏側には見えない苦労があるように、無名の選手にも“蓄積された失敗の財産”があります。
それをどう活かすかが、成功を分けるのです。


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大上直起の挫折から再起へ:大学院時代の成長

順調に見えた成長曲線に突如訪れた“失速”。
そのどん底から、大上直起選手は再び這い上がり、真の実力を手にします。


大学院進学という決断の背景

「競技をもっと突き詰めたい」。
迷いの末に選んだ進路が、大きな転機となりました。

企業就職ではなく“挑戦”を選択

  • 全日本インカレ入賞、日本選手権準決勝進出の実績を得た4年生時。
  • 「もっと速くなれる」「理論から学びたい」と大学院進学を決断。
  • 練習を科学的に理解し、走りに還元する挑戦がスタート。

解説:進学は「自分の可能性を信じた証」。
感覚頼みのトレーニングから、論理とデータを活用するスタイルへ進化しました。


研究と競技の両立という壁

「記録を伸ばす」ために選んだ進路だったが、現実は甘くなかった――。

学業と孤独のプレッシャー

  • 同期がいない環境、物理が苦手で課題に追われる日々。
  • 研究テーマは「自分の走りのデータと9秒台選手の比較」。
  • データ収集・論文読解・分析…全てが自分の責任。

初めての大ケガで心が折れかける

  • 大学院1年目の4月、人生初の「肉離れ」。
  • 再発に怯えながらのシーズンで思うような結果が出ず、インカレ準決勝敗退。
  • トレーニングも基礎からやり直しを余儀なくされる。

📝 解説:「競技を学ぶつもりが、心が折れそうになった」。
でも、この時期こそが“本当の土台”になっていきます。


2年目に掴んだ「確かな成果」

どん底からのリスタート。
ここで大上選手は“再現性ある走り”という武器を手に入れます。

自己ベスト更新と全国入賞

  • 怪我を乗り越えた大学院2年目、自己ベストを10.15秒に更新。
  • 全日本インカレでは2位入賞。
  • 日本選手権でも上位進出を果たし、日本トップスプリンターの仲間入りへ。

「言語化された走り」が進化を加速

  • フォーム・接地・リズムなどをすべて自分の言葉で説明可能に。
  • 練習の一つひとつに目的を持ち、不要なことは削ぎ落とす。
  • 感覚と理論が融合した“ブレない軸”を確立。

解説:「速くなる理由」を知って走ることで、どんなときでも一定のパフォーマンスを出せるようになったのが、社会人アスリートとしての礎になりました。


「今があるのは、すべてこの時期のおかげ」

大上選手自身が「最も苦しかったが、最も学びが多かった」と語る大学院時代。
その経験が、現在の強さの根本にあります。

  • 学業×競技×怪我という三重苦。
  • 挫折→分析→改善のサイクルが成長に直結。
  • “本気で辞めようとしたからこそ、もう逃げない”という覚悟が生まれた。

解説:「成長とは、苦しんだ時間の中にある」。
この言葉がぴったりな2年間でした。


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大上直起の社会人アスリートとしての挑戦

「競技は学生で終わりじゃない」――社会人1年目から日本代表へ。
大上直起選手の新たな挑戦が、今、東北から始まっています。


なぜ青森県を選んだのか?

出身地「岩手」でも、育った地「宮城」でもない。
彼が“青森”に活動の拠点を移した理由には、深い想いがありました。

青森との縁と想い

  • 母方の実家が青森で、幼いころから縁があった。
  • 東北全体の陸上界を盛り上げたいという信念。
  • 「青森に貢献できるなら」と、青森県競技力向上対策本部に就職。

トップアスリート雇用制度の活用

  • 県職員として給与を得ながら競技活動に専念。
  • 国体・日本選手権・世界大会などへ県の代表として出場。
  • 地元高校生への指導や講演など、地域貢献にも積極的。

解説:「走る」ことと「地域に還元する」ことを両立するモデルケースとして注目されています。


社会人アスリート1年目の苦悩と進化

初めての“社会人生活”は、自由と孤独が紙一重。
自分の価値と向き合う一年が始まりました。

孤独とプレッシャー

  • 所属先には同じ競技者がいない完全な“ひとり環境”。
  • 新しい地域・新しい生活・新しい職場で不安が重なる。
  • 「本当に自分はここでやっていけるのか」と葛藤。

自分で自分を整える力

  • トレーニングや生活リズムを自力で確立。
  • 自分の身体と心のコンディションを管理。
  • 地道な積み重ねで、徐々に「戦える状態」に戻していく。

解説:「誰にも頼れない」という状況が、かえって自己管理能力を磨くことにつながったともいえます。


国体でついに悲願の“日本一”へ

苦悩の1年を乗り越え、迎えた国民スポーツ大会。
その決勝で大上選手は、東北の歴史を塗り替えました。

会心の走りで初優勝

  • 成年男子100mで県勢初の優勝(10秒22)。
  • 前日の準決勝で10秒16のセカンドベストを記録。
  • スタートからフィニッシュまで、自分の走りを貫いた。

苦しかったシーズンが報われた瞬間

  • 「9割は苦しい1年だった。1試合ですべてが報われた」
  • 青森県の代表として最高の結果を残す。
  • 社会人として競技を続ける意味を再確認。

解説:結果を出したのは「走り方」だけでなく「考え方」が変わった証でもあります。
結果で周囲を黙らせた1本でした。


日本代表として“世界”へ羽ばたく

苦しみを乗り越えた彼に、ついに夢だった「日の丸」を背負う日がやってきます。

世界陸上への選出

  • 2025年、日本代表として世界陸上男子4×100mリレーに出場。
  • 代表選考の日本選手権では桐生祥秀に続いて2位。
  • バトン練習やチーム連携を強化し、本番に挑む。

世界の舞台で得たもの

  • 海外特有の環境・緊張・時間感覚のズレを体験。
  • 「なんとかなる」が通用しないことを肌で実感。
  • 「強くあろうとしなくていい」と、自然体で挑む大切さを学ぶ。

解説:「世界の常識」を知った経験は、次に向かう“オリンピック”への大きな財産になります。


今後の目標と展望

もう一度、自分に問いかける。
「次はどこを目指すのか?」――答えは明確でした。

  • パリオリンピック出場を最大の目標に掲げる。
  • 目標タイムは「10秒00の突破」。
  • 東北の未来ある選手たちのロールモデルとして走り続けたい。

解説:「次の舞台に立つこと」だけでなく、「次の世代に夢をつなぐこと」も大上選手の挑戦です。


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大上直起選手が語る“速くなるために必要なこと”

才能ではなく、理解と工夫。
彼がたどり着いた答えは「走りを言語化し、再現する」ことでした。


怪我をしないことが“速さ”の土台

「継続は力なり」と言うが、それを支えているのは“怪我をしない身体”。

ケアとトレーニングの一貫性

  • ウエイトと走りを“別物”にしない意識。
  • トレーニングの目的を明確にして、過剰な負荷は避ける。
  • コンディション次第でメニューは柔軟に変更。

解説:「決めたことをやり切る」より「今の体に合った最適を選ぶ」姿勢が、故障リスクを抑え、安定した練習へつながっています。


練習メニューは“目的”から逆算する

ただ走るだけでは速くならない。“なぜこの練習をするのか”を明確にすることが鍵。

無駄を省き、質を上げる

  • その日のテーマを定めてから練習に取り組む。
  • 決まったメニューに縛られず、その日の体調で調整。
  • 「こなす」練習から「意味ある」練習へ。

解説:時間も体力も限られている中で“質の高い練習”に集中する考え方は、社会人アスリートとしての成熟を感じさせます。


速くなる理由を「言語化」できるようにする

「感覚だけに頼らない」。それが、彼が大学院で得た最大の強みです。

フォーム・接地・推進力の理解

  • 力を「どこに」「どの方向に」「どのタイミングで」伝えるかを常に意識。
  • フォームや接地感覚を日々の走りで検証。
  • 感覚だけでなく、数値や論理で裏付ける。

仮説と検証を繰り返す姿勢

  • 「こうすれば速くなるはず」という仮説を立てて試す。
  • 合わなければすぐ手放す、柔軟で冷静な判断。
  • 成功体験の“再現性”を重視。

解説:科学的思考×実戦経験=再現性の高いパフォーマンス。
これが今の大上選手を支える軸です。


心の持ち方がパフォーマンスを左右する

技術や体力だけでは限界がある。
“心”の状態がレースを左右することもある。

開き直りと自然体の大切さ

  • 世界陸上では緊張で本来の走りができなくなりかけた。
  • 「常に強くあろうとしなくていい」と気づいてから冷静さを保てた。
  • 開き直ることで、平常心を取り戻す。

「焦らず・軸をぶらさず」走る

  • 周囲に流されない、自分の“スタンス”を守る。
  • 無理に欲を出さず、自分のレースに集中する。

解説:技術×メンタル=本番の結果。
大上選手はメンタルの整え方も、トップアスリートとしての重要な武器としています。


大上選手から競技者へのメッセージ

すべての競技者に伝えたい。
「本当の勝負は、あきらめかけたその先にある」。

  • 「もう無理かも」と思った時からが勝負。
  • 自分を支えてくれる人への感謝を忘れずに。
  • 陸上を、競技を、もっと楽しんでほしい。

解説:「挫折→再起→代表」という流れを経験した大上選手だからこそ言える、重みある言葉です。


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まとめ

全国大会に出たこともない。
特別な指導者がいたわけでもない。整った環境もなかった。

そんな“無名”の少年が、大学・大学院を経て、日本選手権のメダリストとなり、ついには世界陸上の舞台に立つ――それが大上直起選手の軌跡です。

彼の成長の本質は、「才能」ではなく「理解」と「継続」。
走りを言語化し、自分の身体を知り、論理と感覚を融合させた地道な努力が、そのすべてを可能にしました。

失敗も挫折も、肉離れもコロナ禍も――乗り越えられたのは、“信じる力”があったから。
「もう無理かもしれない」と感じた時に踏み出した一歩が、人生を変えていきました。

社会人として青森県を拠点に活動しながら、地域貢献にも力を入れる姿は、ただのアスリートではなく「人としての在り方」にも学びがあります。
そして今、パリ五輪という新たな夢に向かって、彼はまた一歩ずつ走り始めています。

私たちが彼から学べることは数えきれません。
“遠回りのように見える努力が、実は一番の近道になること”――それを体現しているのが、大上直起という存在なのです。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

この記事が、今挑戦の途中にいるあなたの背中を少しでも押せる存在になれたなら嬉しいです。
これからの大上選手の活躍に、ぜひ温かいご声援をお送りください。

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