「ETC 2030年問題」を迎えて、こんな悩みを抱えていませんか？
- 「うちのETC車載器、2030年以降も通れるか心配」
- 「旧規格かどうか、どうやって調べればいいの？」
- 「急に使えなくなったらどうすれば？対応方法がわからない」
これらのモヤモヤは、多くのドライバーが感じている不安です。この記事では、そんなあなたに寄り添いながら、分かりやすく解決策をお届けします。
筆者も実際に「旧規格」車載器を調べて、番号「0」であることが判明しました。その経験から、初心者でも安心して読めるように、専門用語を避けつつ丁寧に解説しています。
この記事を読むことで、以下のことが分かります：
- ETC 2030年問題とは何か
- 自分の車載器が旧規格かどうかを簡単にチェックする方法
- 旧規格だった場合の具体的な対処手順
さらに読んだ後には、安心して高速料金所を通れる未来が見えてきます。この先の不安を一緒に解消していきましょう！
ETC 2030年問題とは？
今使っているETC車載器の一部が、2030年までに使えなくなる可能性があります。
それが「ETC 2030年問題」です。
ETCゲートが開かなくなる可能性があるため、多くのドライバーにとって他人事ではありません。
この問題は、セキュリティ強化を目的とした「ETCシステムの大幅な見直し」が原因で起きるとされています。
2030年問題が起こる理由とは？
ETC車載器が使えなくなる背景には、サイバー攻撃のリスクやデータの安全性が深く関係しています。
セキュリティ規格の変更が原因
現在使われているETC車載器には、「旧セキュリティ規格」のものが多くあります。
この旧規格は、暗号化技術が今の水準よりも弱く、情報漏えいのリスクがあるとされています。
国の方針でセキュリティ強化が決定された
国土交通省は2030年を目安に、新しいセキュリティ規格へ完全移行する方針を打ち出しました。
これにより、旧規格に対応しているETC車載器は、高速道路のETCゲートを通過できなくなります。
2030年まで使えないETC車載器とは？
すべてのETCが使えなくなるわけではありません。
問題になるのは「旧セキュリティ規格にしか対応していないETC車載器」です。
該当する車載器の特徴
- 車載器管理番号の1桁目が「0」から始まる
- 「■マーク」があるETC2.0
- DSRCと表記された車載器
これらは旧規格とされ、2030年頃には使用できなくなる予定です。
2022年問題との違いは“ゲートが開かない”こと
2022年問題では、使用自体は違法でもETCゲートは通れました。
しかし2030年問題では、システムそのものが新セキュリティ規格だけを受け付ける形に変わるため、旧車載器ではゲートが物理的に開きません。
いつから使えなくなるのか？
「2030年」と言われていますが、これは“最長で”という意味であり、早まる可能性もあるとされています。
公式発表の文言に注意
国土交通省の公式資料では、次のように書かれています。
“重大なセキュリティ問題が起きた場合は、2030年より前に切り替えることもある”
だからこそ“今”の準備が重要
期限が明確でない今こそ、逆に早めの対応が安心につながります。
とくに業務車両や家族での長距離移動が多い方は、突然の通行トラブルを防ぐためにも、確認と買い替えの準備をおすすめします。
自分のETCが旧規格か簡単チェック法
自分のETC車載器が2030年以降も使えるかどうかは、今すぐに確認できます。
方法はとてもシンプルで、「番号を確認する」または「見た目を確認する」だけです。
間違って旧規格を使い続けると、ETCゲートが開かず、高速道路に乗れなくなるおそれもあります。
だからこそ、早めのチェックが大切です。
車載器管理番号で確認する方法
一番確実な方法が、「車載器管理番号」を見ることです。
管理番号の先頭が「0」なら旧規格
ETC車載器には、19桁の管理番号が割り振られています。
この番号の**最初の1桁目が「0」**の場合、旧セキュリティ規格の車載器です。
逆に、「1」なら新セキュリティ規格対応なので、2030年以降も使用できます。
番号の確認場所
車載器管理番号は以下の場所で確認できます
- 取扱説明書
- セットアップ証明書
- 車載器本体のラベル（多くはグローブボックス内）
不安な場合は、購入したディーラーやカー用品店でも確認してもらえます。
ETC本体の見た目で確認する方法
管理番号が見つからない場合でも、ETC本体の見た目である程度判断できます。
旧規格ETCの特徴
以下のようなデザインは旧規格の可能性が高いです
- 「DSRC」や「■マーク」がある
- 「●●●マーク」がない
- 古いデザインで、ETC2.0と書かれていても注意が必要
見た目で不明なら店舗に確認を
マークがついていない製品も一部存在します。
その場合は、取付け店や販売店に確認するのが一番安心です。
特に中古車や譲渡車の場合は、見た目で判断しにくいケースが多いため要注意です。
確認したあとのチェックポイント
ETCが旧規格だった場合、次の行動が重要です。
すぐに使えなくなるわけではない
今すぐゲートが開かなくなるわけではありません。
ただし、2030年を目安に段階的に使えなくなる方向に進んでいるのは確実です。
買い替えの準備は早めに
特に、家族旅行や通勤で高速道路を使う機会が多い人ほど、早めの対応が安心です。
品薄になったり、取り付け予約が混み合ったりする前に、準備しておきましょう。
旧規格だったらどうする？対策ステップ
自分のETCが旧規格だったとわかったら、すぐに慌てる必要はありません。
でも、「何もしない」のが一番危険です。
2030年にはETCゲートを通れなくなる可能性があるため、今のうちに対策を始めることがとても大切です。
ここでは、買い替えやチェックの手順をわかりやすくまとめました。
ステップ① ETC2.0への交換を検討する
今後も安心して高速道路を利用するために、ETC2.0対応の新しい車載器へ買い替えるのが一番の対策です。
ETC2.0とは？
ETC2.0は、従来のETCよりも高性能なシステムです。
セキュリティ強化だけでなく、以下のような便利な機能があります
- 渋滞回避や災害情報を通知
- 特定区間での料金割引
- 道の駅での「一時退出」対応（割引が継続される）
ただし“ETC2.0でも旧規格”はあるので注意
ETC2.0と書かれていても、すべてが新規格ではありません。
管理番号やマークを必ず確認してから購入することが大切です。
ステップ② 買い替えタイミングを見極める
すぐに買い替えなくても、「いつまでに」対応するかを決めておくと安心です。
2030年直前は混雑するおそれ
多くのドライバーが一斉に買い替えを始めると、以下のようなトラブルが起こり得ます
- 車載器が品薄になる
- 取り付け業者の予約が取れない
- 費用が高騰する可能性も
早めの予約・購入がスムーズな対応のカギ
少し余裕をもって対応することで、待ち時間ゼロで快適に交換が可能になります。
ステップ③ お得な買い替え方法もチェック
費用が気になる方に向けて、負担を抑える方法もあります。
補助金やキャンペーンを活用する
一部の自治体や自動車販売店では、ETC2.0の導入をサポートする補助金や割引キャンペーンが実施されることがあります。
- 地元の整備工場に確認
- ネット通販の期間限定セールを活用
中古品は避けよう
中古のETC車載器は、旧規格だったり、再セットアップできなかったりする可能性があります。
新品＆正規店での購入・取付が安心です。
ステップ④ セットアップと確認を忘れずに
ETC車載器は、買うだけでは使えません。
「セットアップ（初期登録）」が必要です。
セットアップはどこでできる？
- カー用品店（例：オートバックス、イエローハット）
- ディーラー（車購入時）
- 一部の整備工場
証明書は保管しておこう
セットアップ完了後には「セットアップ証明書」が発行されます。
これは今後の車検や確認にも使える大切な書類なので、車検証と一緒に保管しておくのがおすすめです。
よくあるQ&A
ETCの2030年問題について調べていると、「うちは大丈夫かな？」「結局何をしたらいいの？」という不安や疑問がたくさん出てくると思います。
ここでは、読者の方からよくある質問をわかりやすくまとめました。
ETC2.0なら必ず2030年以降も使えるの？
答えは「必ずしもそうではない」です
ETC2.0という表記があっても、旧セキュリティ規格のものが存在します。
特に2015〜2018年ごろの車載器の一部は、ETC2.0でも旧規格です。
確認方法は「車載器管理番号」
番号の1桁目が「1」なら新規格、「0」なら旧規格です。
購入時に「2030年以降対応」と明記されているかもチェックしましょう。
中古車に付いてるETCはそのまま使っても大丈夫？
そのまま使うのはリスクがあります
中古車に装着されているETCは、旧規格の可能性が高いです。
特に販売店がETCの詳細を明示していない場合は要注意です。
必ず「セットアップ証明書」や「管理番号」で確認を
書類がない場合は、ディーラーや整備工場で確認してもらうのが安心です。
「旧規格」を使い続けたらどうなるの？
2030年以降はETCゲートを通過できなくなります
旧規格のETC車載器は、新しいETCシステムと通信できないため、物理的にバーが開かなくなるおそれがあります。
事故や立ち往生のリスクも
ゲート前で立ち止まってしまい、後続車と接触する危険もあります。
トラブルを防ぐためにも、早めの対応が安心です。
今から交換しても早すぎない？
むしろ今がちょうどいいタイミングです
2030年が近づくと、交換が一気に集中し、品薄や予約混雑が起きると予想されています。
早めに交換すれば“2030年問題”を気にせず安心
ETCは一度つければ10年ほど使える耐久性があります。
早めに交換しておくと、今後何年も安心して使い続けられます。
型式登録番号と車載器管理番号って何が違うの？
役割が違います
- 型式登録番号…製品の型番を示す番号（メーカー・型式単位）
- 車載器管理番号…そのETC個体を示す番号（シリアルナンバー）
2030年問題では「車載器管理番号」が重要
型式だけでは新旧規格の判別がつかないこともあるので、管理番号の「先頭が0か1か」でチェックするのが確実です。
トラブル回避のためのまとめチェックリスト
ETCの2030年問題は、知らずに放っておくことが一番のリスクです。
でも逆に言えば、「今のうちに確認と準備をしておけば大丈夫」ということでもあります。
ここでは、トラブルを未然に防ぐためのチェック項目をまとめました。
1つずつ確認しておくことで、安心して今後もETCを使い続けることができます。
チェック① 自分の車載器が旧規格かどうかを確認した？
確認方法は2つあります
- 管理番号を確認：1桁目が「0」なら旧規格
- 本体のマークを確認：「■」マークがある＝旧規格の可能性大
不安な場合はプロに聞こう
カー用品店・ディーラー・整備工場で無料チェックしてもらえることもあります。
チェック② 旧規格だった場合の交換準備は進めた？
買い替えの計画を立てよう
すぐに交換しなくても、「いつまでに」やるかを決めておくだけで安心感が大きく違います。
ETC2.0でも管理番号は必ずチェック
「ETC2.0だから安心」はNG。
管理番号が「1」かを確認して購入しましょう。
チェック③ セットアップ証明書は手元にある？
これがないと再登録ができないことも
再セットアップや車両入れ替えの際に必要になることがあります。
車検証と一緒にファイル保管しておくのがおすすめです。
紛失した場合の対処方法
購入店・取り付け店に依頼すれば、再発行できる場合もあります。
チェック④ キャンペーンや補助情報は確認した？
地域によっては補助金制度も
自治体やカー用品店で、ETC買い替えの補助や割引キャンペーンを実施していることがあります。
お得に交換するなら情報チェックを忘れずに
最新情報は、各地の交通局・カー用品店・国交省サイトなどを定期的に見ておくのがポイントです。
チェック⑤ 中古車や譲渡車のETCは再確認した？
古い車載器がそのまま付いている可能性あり
中古車の場合、前のオーナーが使っていた旧規格ETCがそのまま使われていることもあります。
新車でも型落ち品が付いているケースもある
「新車＝新型ETC」とは限りません。ETCの在庫が旧規格だったケースも実際にあります。
まとめ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
ETCの2030年問題は、少し先の未来の話のように思えるかもしれません。
でも、気がついたときには「ゲートが開かない」「高速に乗れない」そんな困った状況になる可能性もあります。
だからこそ、今のうちに自分のETC車載器がどうなっているのか、確認することがとても大切です。
そして、旧規格だった場合でも、あわてる必要はありません。
ひとつずつチェックして、タイミングを見て交換すれば、安心してこれからもドライブを楽しめます。
また、ETC2.0にすることで、ただ通行料金を支払うだけでなく、渋滞の回避や災害情報の受信など、便利で安全な運転サポートも受けられます。
費用や取付けが気になる方も、補助やキャンペーンなどをうまく使えば、負担も減らせるはずです。
何より大切なのは、「知らなかった」「後でいいや」と思って放置しないことです。
このブログを通して、少しでも不安がやわらぎ、「よし、確認してみよう」と思っていただけたなら嬉しいです。
あなたの安心と、安全なカーライフを応援しています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
コメント