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災害への備えは何から始める?最低限必要な防災用品と家庭備蓄の目安を解説

家族で防災準備をする 生活
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災害への備えが大切だと分かっていても、「何から始めればいい?」「防災リュックを買えば十分?」「水や食料は何日分必要?」と迷う人は多いのではないでしょうか。

地震や大雨、台風、停電などの災害は、いつ暮らしに影響するか分かりません。しかし、防災用品を一度にすべて買いそろえる必要はありません。

まず確認したいのは、「自宅にどんな危険があるのか」「家族はどう行動するのか」「家に何があり、何が足りないのか」です。

たとえば、水や非常食を備えていても、洪水時の避難先を知らない、家族と連絡が取れない場合の集合場所を決めていない、断水時に使う携帯トイレが足りない、といったことがあります。

また、一人暮らし、乳幼児や高齢者がいる家庭、ペットと暮らしている家庭では、一般的な防災用品だけでは足りない場合があります。

この記事では、家の安全、水・食料・トイレ、防災リュック、停電対策に加えて、ハザードマップで何を見るのか、家族で何を決めるのか、家庭の状況によって見落としやすい備えは何かまで具体的に紹介します。

防災は「とりあえず物を買うこと」ではありません。まず確認し、不足しているものだけを少しずつ補っていきましょう。

記事の要点
  • 防災は「防災グッズを買うこと」だけではない
  • 最初に家の安全と自宅周辺の災害リスクを確認する
  • ハザードマップでは災害リスク・避難場所・避難経路まで確認する
  • 飲料水は1人1日3リットルが目安
  • 食品は最低3日分、大規模災害では1週間分も意識する
  • 災害用トイレは1人35回分、4人家族なら140回分が目安
  • 家族で連絡方法・集合場所・171で使う電話番号を決める
  • 防災リュックと自宅備蓄は分けて考える
  • 乳幼児、高齢者、ペットなど家庭ごとに必要な備えを追加する
  • 不足している防災用品だけを買い足す
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災害への備えは何から始めればいい?

家庭で災害への備えを確認するイメージ

災害への備えは、家の安全 → 自宅周辺の災害リスク → 水・食料・トイレ → 持ち出し用品 → 停電対策 → 家族の連絡方法の順に確認すると整理しやすくなります。

防災用品をたくさん持っていても、家具が倒れてけがをしたり、自宅が浸水する可能性を知らなかったり、家族との連絡方法を決めていなかったりすれば十分な備えとはいえません。

確認すること目的
家具や寝室の安全地震によるけがを防ぐ
ハザードマップ自宅周辺の災害リスクを知る
避難場所・避難経路災害時に迷わず行動する
水・食料数日間の生活を支える
携帯トイレ・簡易トイレ断水時のトイレを確保する
防災リュック避難時に必要なものを持ち出す
停電対策照明やスマホの電源を確保する
家族の連絡方法離れている時の安否確認に備える

買い物より先に確認

「自宅にどんな災害リスクがある?」「避難場所はどこ?」「家族と連絡できなければどうする?」「飲料水は何日分ある?」「携帯トイレは何回分ある?」を確認しましょう。すでに十分なものは買い直す必要はありません。

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災害が起きる前に確認したい家の中の安全

防災用品をそろえる前に確認したいのが、家の中でけがをしないための対策です。

首相官邸の防災情報では、大地震では家具が倒れることを考え、家具の固定や寝室・子ども部屋の家具配置を見直すよう案内しています。

特に寝室では、背の高い家具や重いものがベッドや布団側へ倒れないか、倒れた家具が部屋の出口をふさがないか確認しましょう。

場所見直したいポイント
寝室ベッドの近くに倒れそうな家具を置かない
子ども部屋本棚や収納棚を固定する
リビングテレビや棚を固定し、出口をふさがない
キッチン食器棚の扉が開かないよう対策する
玄関・廊下倒れた物で避難経路がふさがれないようにする

懐中電灯やスリッパを手の届く場所に置く

夜間の地震では、停電したり、割れたガラスが床に散らばったりする可能性があります。

  • 懐中電灯・LEDライト
  • スリッパや底の厚い履物
  • ホイッスル

などを寝室やすぐ手の届く場所へ置いておきましょう。

すでに家族分のライトがあるなら新しく購入する必要はありません。実際に点灯し、電池切れや故障がないかまで確認します。

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ハザードマップで自宅周辺のリスクを確認する

防災用品をそろえることと同じくらい重要なのが、自宅周辺でどのような災害が起こる可能性があるのかを知ることです。

国土交通省・国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」では、自宅周辺の洪水・土砂災害・高潮・津波などの災害リスクを確認できます。

「重ねるハザードマップ」では災害リスクを地図上で確認でき、「わがまちハザードマップ」では各自治体が公開しているハザードマップを探せます。

住所を検索したら、地図を見るだけで終わらせず、次の項目まで確認しましょう。

確認項目見るポイント
洪水・浸水自宅が浸水想定区域に入っていないか
土砂災害崖や山の近くで警戒区域などに該当しないか
高潮・津波海岸付近で浸水リスクがないか
避難場所災害の種類に応じてどこへ避難するか
避難経路自宅から安全に移動できる道があるか
第二の避難経路道路が通れない場合の別ルートがあるか

「避難場所を知っている」だけで終わらせない

自宅から避難場所まで一度歩き、川や水路、崖、狭い道路、倒れそうなブロック塀などがないか確認してみましょう。道路の冠水や倒木などで普段の道が通れない場合も考え、別のルートも確認しておくと安心です。

また、洪水、土砂災害、津波など、災害の種類によって安全な避難場所が異なる場合があります。「地震ならどこへ行くか」「大雨ならどこへ行くか」というように、家族で避難先を確認しておきましょう。

ハザードマップポータルサイトとあわせて、住んでいる自治体が公開している最新のハザードマップや避難情報も確認してください。

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水・食料・生活用品はどのくらい必要?

飲料水や食品は、まず最低3日分を確認し、大規模災害を考える場合は1週間分も意識します。

飲料水は1人1日3リットルが目安です。まず3日分を確保し、余裕があれば1週間分まで増やしていきましょう。

家族人数3日分7日分
1人9リットル21リットル
2人18リットル42リットル
3人27リットル63リットル
4人36リットル84リットル
飲料水や非常食を家庭で備蓄するイメージ

いきなり7日分すべてを買う必要はありません。まず今ある飲料水を数え、3日分に足りなければ補い、その後、収納場所や予算に余裕があれば1週間分まで増やしていく方法でも構いません。

飲料水とは別に、手洗いや衛生管理などに使う生活用水も考えておきましょう。

非常食だけでなく普段の食品を活用する

食品の備蓄は、防災専用の非常食だけでそろえる必要はありません。

普段食べている食品を少し多めに買い、食べた分だけ補充する「ローリングストック」なら、賞味期限を管理しながら無理なく続けやすくなります。

種類備蓄しやすいもの
主食パックご飯、乾麺、アルファ米
おかず缶詰、レトルト食品
汁物フリーズドライ食品
補助食品ビスケット、ゼリー飲料など
子ども向け食べ慣れた食品、離乳食など

災害時だからこそ、普段から食べ慣れているものがあると食事を取りやすくなります。

災害用トイレは1人35回分を目安に備える

断水時に備えた携帯トイレと防災用品のイメージ

水や食料と比べて見落としやすいのが、携帯トイレ・簡易トイレです。

災害による断水や下水配管の損傷などによって、便器そのものに問題がなくても水洗トイレが使用できなくなる場合があります。

経済産業省では、災害用トイレについて1人あたり35回分(7日分)の備蓄が必要と案内しています。

家族人数7日分の目安
1人35回分
2人70回分
3人105回分
4人140回分
5人175回分

家にある携帯トイレを数えてみましょう

4人家族なら7日分の目安は140回分です。

たとえば50回分を備えている場合は、140回-50回=あと90回分が不足している計算になります。「持っているから安心」ではなく、家族人数に対して何回分あるかを確認することがポイントです。

携帯トイレを選ぶときは、次のポイントを確認しましょう。

  • 何回分使用できるか
  • 凝固剤と処理袋がセットになっているか
  • 使い方が分かりやすいか
  • 保管期限が確認できるか
  • 自宅の便器で使えるタイプか
  • 家族人数に対して十分な数量か
携帯トイレの使用イメージ
※画像は携帯トイレの使用イメージです

※使用回数・セット内容・保管期限などは商品ページで確認してください。

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防災リュックだけで安心しない

防災リュックは重要ですが、それだけで災害への備えが完成するわけではありません。

避難するときに持ち出すものと、自宅で生活を続けるために備蓄するものは役割が違います。

持ち出すものと自宅に置くものを分ける

玄関の防災リュックと自宅備蓄のイメージ
持ち出し用自宅備蓄用
水の小ボトル数日分の飲料水
携帯食家族分の食品
モバイルバッテリー充電器や予備電源
常備薬薬・衛生用品の予備
懐中電灯LEDランタン
携帯トイレ数回分家族人数×7日分の災害用トイレ

防災リュックに何でも詰め込むと重くなり、避難しにくくなる場合があります。

すぐ持ち出す用品はリュックへ、飲料水や食品、家族全員分の災害用トイレなどは自宅備蓄へ、と分けて考えましょう。

市販の防災セットは中身を確認してから使う

「何からそろえればよいか分からない」という場合は、市販の防災セットから始める方法もあります。

ただし、防災セットを購入しただけで安心せず、中身を確認しましょう。

  • 携帯トイレは家族人数に対して十分か
  • モバイルバッテリーや充電手段があるか
  • ライトは実際に点灯するか
  • 子どもや高齢者に必要なものがあるか
  • 常備薬や眼鏡など個人用品を追加したか

防災セットは「買えば完成」という商品ではなく、自分や家族に合わせて必要品を追加するための土台と考えると分かりやすいでしょう。

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家族の連絡方法は「電話番号」だけでなくルールまで決める

災害時には、家族全員が自宅にいるとは限りません。

学校、職場、買い物先など離れた場所にいる時に災害が起きることを考え、連絡が取れなかった場合にどうするかまで決めておきましょう。

家族で決めること具体例
最初の連絡方法電話、SMS、普段使うメッセージアプリなど
電話がつながらない場合171やweb171を確認する
第一集合場所自宅近くの安全な避難場所など
第二集合場所第一候補へ行けない場合の場所
家族以外の連絡先離れた地域に住む親族など

ここまで決めておくと分かりやすい

「電話がつながらなければ171を確認する。自宅へ戻れなければ○○へ集合する。そこへ行けない場合は△△を第二候補にする」というところまで家族で共有しておきましょう。

災害用伝言ダイヤル171は一度練習しておく

災害用伝言ダイヤル「171」は、災害によって被災地への通信が増え、電話がつながりにくくなった場合などに提供される声の伝言サービスです。

基本操作は、171をダイヤルして「1」で録音、「2」で再生し、音声ガイダンスに従って電話番号を入力します。

大切なのは、災害が起きてから家族それぞれが違う電話番号を入力しないよう、どの電話番号を安否確認に使うのかを事前に決めておくことです。

NTTでは、毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間などに171の体験利用日を設けています。

体験利用日に家族で一度試し、「誰が伝言を残すのか」「どの電話番号を使うのか」「何を伝えるのか」を確認しておくと、いざという時に使いやすくなります。

伝言は短く分かりやすく
「全員無事です。○○に避難しています。次は午後6時ごろ確認します」のように、安否・現在地・次の行動を簡潔に伝えると分かりやすくなります。

連絡先と避難場所は紙にも残しておく

家族の電話番号をスマートフォンにしか保存していない場合、端末の故障やバッテリー切れで確認できなくなる可能性があります。

  • 家族の電話番号
  • 離れた地域に住む親族などの連絡先
  • 第一・第二集合場所
  • 171で使用する電話番号
  • 避難場所の名称や住所

を小さな紙にまとめ、防災リュックや財布などにも入れておきましょう。

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防災用品は家にないもの・使えないものからそろえる

ここまで確認してから、防災用品の不足分を考えます。

すべてを新しく購入する必要はありません。確認したいのは、「持っているか」ではなく「災害時に実際に使える状態か」です。

防災用品確認すること
携帯トイレ1人35回分あるか
飲料水最低3日分あるか
モバイルバッテリースマホを充電できる状態か
LEDライト停電時に使えるものがあるか
カセットコンロ本体と使えるボンベがあるか
非常食家族が実際に食べられるものがあるか

買い足す前の3チェック

  1. 家に同じ用途のものがないか
  2. 今すぐ使える状態になっているか
  3. 家族人数に対して不足していないか

3つを確認して、不足しているものだけ買い足しましょう。

モバイルバッテリー|停電時のスマホ充電を確保する

モバイルバッテリーのイメージ
※画像はモバイルバッテリーのイメージです

災害時のスマートフォンは、家族との連絡だけでなく、自治体の情報、気象情報、避難場所や地図の確認にも使います。

普段使っているモバイルバッテリーがあり、十分に充電できる状態なら、新しく購入する必要はありません。

  • モバイルバッテリーを持っていない
  • 古くなり十分に充電できない
  • ケーブルや端子がスマートフォンに合わない
  • 家族で使うには台数や容量が足りない

という場合は見直しておきましょう。

停電した時、スマホをどう充電しますか?
この質問にすぐ答えられなければ、非常用の充電手段を一度確認しておきましょう。

LEDランタン・懐中電灯|停電時の明かりを確保する

LEDランタンと防災用ライトのイメージ
※画像はLEDランタンと防災用ライトのイメージです

懐中電灯とLEDランタンは、同じ明かりでも役割が少し違います。

懐中電灯は暗い場所を照らしながら移動するときに便利ですが、停電した室内で家族が過ごす場合は、置いたり吊り下げたりして周囲を照らせるLEDランタンも役立ちます。

すでに十分なライトがあるなら追加購入は不要です。一方で、懐中電灯が1本しかない、家族が別々に使えるライトがない、部屋全体を照らす明かりがない場合は確認しておきましょう。

カセットコンロ|本体だけでなくボンベも確認する

カセットコンロとカセットボンベのイメージ
※画像はカセットコンロ・ボンベのイメージです

停電やガスの停止が長引いた場合、カセットコンロがあれば、湯を沸かしたり食事を温めたりできます。

ただし、見落としやすいのがカセットボンベです。

「コンロはあるけれど、使えるボンベがない」になっていませんか?

収納している本体を確認すると同時に、対応するカセットボンベがあるか、状態に問題がないかも確認しましょう。

本体を持っていない場合は、本体と対応するボンベを確認します。すでに本体がある場合は、製品の取扱説明書などで使用できるボンベを確認してください。

実際に使用するときは、必ず製品の取扱説明書や安全上の注意に従いましょう。

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2026年から防災気象情報が変わっている

大雨や台風に備える場合は、防災用品だけでなく、気象情報の見方も確認しておきましょう。

2026年5月29日から、気象庁は新たな防災気象情報の運用を開始しました。

新しい情報では、情報名称に警戒レベルの数字を付けるなど、市町村の避難情報や住民が取るべき行動との対応を分かりやすくする形へ整理されています。

大雨や台風では最新情報を確認
以前覚えた情報名称だけで判断せず、気象庁や自治体が発表している最新の防災気象情報と避難情報を確認しましょう。

特に高齢者や乳幼児など、避難に時間がかかる人がいる家庭では、雨風が強くなってから無理に移動するのではなく、安全に移動できる段階から情報を確認することが大切です。

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家庭の状況によって「見落としやすい備え」は変わる

水や食品、携帯トイレなど最低限の備えは共通していますが、家庭によって災害時に本当に困ることは違います。

ここでは単に持ち物を並べるのではなく、その家庭だからこそ事前に気づいておきたいポイントを確認します。

一人暮らし|「一人で何とかする」以外の備えも考える

一人暮らしでは、自分がけがをしたり体調を崩したりしても、同居する家族が異変に気づいてくれるとは限りません。

水や携帯トイレなどを備えることに加えて、孤立しないための連絡先を作っておくことも防災の一つです。

離れた地域に住む家族や親しい人を災害時の連絡先として決め、「避難したらこの人にも連絡する」というルールを作っておきましょう。

また、近所に普段から顔を合わせる人がいるなら、無理のない範囲であいさつをしておき、災害時には自分の安全を確保したうえで声を掛け合える関係があると安心です。

一人暮らしで確認
「自分が避難したことを誰に知らせるか」「自分と連絡が取れない時に気にかけてくれる人は誰か」を一度考えておきましょう。

乳幼児がいる家庭|断水時の授乳方法まで考えておく

乳幼児がいる家庭では、おむつや着替えだけでなく、停電や断水が起きた時にどう授乳するかまで考えておきましょう。

粉ミルクを使用する場合、安全な水や調乳に必要な環境を確保できないことがあります。

農林水産省では、乳幼児向けの備蓄として粉ミルク・液体ミルク、哺乳びん、紙コップ、使い捨てスプーン、飲料水、離乳食などを紹介しています。

特に乳児用液体ミルクは水や熱源を使わず、そのまま飲ませることができるため、必要な家庭では災害時の選択肢になります。

普段使っていない場合は、災害時に初めて用意するのではなく、対象月齢や保存方法、飲ませ方を確認しておきましょう。

※対象月齢・保存方法・使用方法などは商品ページで確認してください。

離乳食についても、避難所で普段食べているものが必ず手に入るとは限りません。食べ慣れたレトルトや瓶詰めの離乳食を備え、食物アレルギーがある場合はアレルギー対応食品も家庭で確保しておきましょう。

高齢者がいる家庭|非常食を「実際に食べられるか」確認する

高齢者がいる家庭では、非常食を何日分そろえたかだけでなく、本人が実際に食べられるものかを確認することが大切です。

噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合、硬い非常食では食べにくいことがあります。

農林水産省では、高齢者や食べる機能が弱くなった人の備蓄として、おかゆなどのやわらかいレトルト食品、介護食品、とろみ調整食品、栄養補助食品などを紹介しています。

普段からやわらかい食事をしている人なら、「非常時だから何でも食べられる」と考えず、普段の食事に近いものを備えましょう。

  • 普段食べられる硬さの食品
  • 常用薬や必要な医療・介護用品
  • お薬手帳や薬の名前・用法を確認できる情報
  • 眼鏡
  • 補聴器や予備電池
  • 入れ歯・入れ歯洗浄用品

なども確認します。薬の予備については自己判断で増やさず、必要に応じて医師や薬剤師へ相談してください。

ペットがいる家庭|同行避難できても同じ部屋とは限らない

ペットがいる家庭で特に確認したいのが、避難所の受け入れ方法です。

環境省では、災害時に飼い主がペットと一緒に安全な場所まで避難する「同行避難」を基本としています。

ただし、同行避難は避難所で飼い主とペットが同じ部屋で過ごせることを意味するものではありません。ペットをどこで飼養するかなどのルールは避難所によって異なります。

そのため、災害が起きてから調べるのではなく、住んでいる自治体や利用する可能性がある避難所について、次の点を確認しておきましょう。

確認することポイント
同行避難利用予定の避難所で可能か
飼養場所避難所でどこにペットを置くのか
キャリー・ケージ普段から中に入ることに慣れているか
フード・水普段食べているものを備蓄しているか
常用している薬があるか
別の預け先避難所での生活が難しい場合の候補があるか

環境省でも、ペットの水や食料、常備薬などを準備するとともに、普段からキャリーバッグやケージに入ることに慣れさせ、避難場所や避難ルートを確認するよう案内しています。

ペット用品は避難所で必ず手に入るとは考えず、普段使っているフードや必要な薬ほど飼い主が準備しておくことが大切です。

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災害への備えでよくある疑問

防災グッズは全部そろえないといけない?

一度ですべてそろえる必要はありません。まず家の安全や災害リスクを確認し、その後、水、トイレ、ライト、充電手段など生活に直結するものから不足分を補いましょう。

防災リュックがあれば十分?

防災リュックは避難時の持ち出し用です。自宅で生活するための水、食品、家族分の災害用トイレなどは別に備蓄する必要があります。

携帯トイレは何回分あればいい?

経済産業省では、1人あたり35回分(7日分)を目安としています。4人家族なら140回分です。現在持っている数量を数え、不足分を補いましょう。

ハザードマップは何を見ればいい?

自宅に洪水・土砂災害・高潮・津波などのリスクがあるかを確認し、避難場所と避難経路まで確認します。最新で詳しい情報は自治体が公開しているハザードマップも確認しましょう。

家族と電話がつながらない場合はどうする?

災害用伝言ダイヤル171やweb171などがあります。家族で使用する電話番号を事前に決め、第一・第二集合場所も共有しておきましょう。

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まとめ|「物・場所・行動」の3つを確認して防災を始めよう

災害への備えは、防災グッズをたくさん購入すれば完成するものではありません。

最初に確認したいのは、家の中が安全か、自宅周辺にどんな災害リスクがあるか、災害が起きた時に家族がどう行動するかです。

ハザードマップで自宅周辺の洪水・土砂災害・高潮・津波などのリスクを確認し、避難場所だけでなく、そこまでの避難経路や第二候補も考えておきましょう。

家族が離れている場合に備えて、電話がつながらなければ171を使う、第一集合場所へ行けなければ第二集合場所へ向かう、といったルールも事前に共有しておくことが大切です。

そのうえで、水・食品・携帯トイレなどの備蓄を確認します。特に携帯トイレは、持っているかではなく、家族人数に対して何回分あるかを数えてみましょう。

モバイルバッテリー、LEDランタン、カセットコンロも、すでに使えるものがあるなら新しく購入する必要はありません。

さらに、一人暮らしなら孤立しないための連絡先、乳幼児がいるなら断水時の授乳方法、高齢者がいるなら実際に食べられる非常食、ペットがいるなら避難所の受け入れルールなど、家庭ごとの「見落としやすい備え」も確認します。

今日できる防災チェック

  • ハザードマップで自宅を検索する
  • 避難場所と避難経路を確認する
  • 家族の第一・第二集合場所を決める
  • 171で使う電話番号を決める
  • 飲料水を数える
  • 携帯トイレの回数を確認する
  • モバイルバッテリーを充電する
  • ライトが点灯するか試す
  • カセットコンロとボンベを確認する
  • 家族特有の「ないと困るもの」を一つ確認する

防災で大切なのは、必要以上に物を買うことではありません。

「危険を知る」「行動を決める」「今あるものを確認する」「足りないものだけ補う」という順番で考えると、家庭に合った備えが見えてきます。

今日すべてを完成させる必要はありません。まずはハザードマップを見る、家族と集合場所を一つ決める、携帯トイレを数えるなど、できることを一つ実行するところから始めてみてください。

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参考・出典

※本記事は上記の公的機関等の情報を参考に、2026年8月時点の内容で作成しています。災害時は、お住まいの自治体、気象庁などが発表する最新情報を確認してください。

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